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1968 - Wake The World - The Friends Sessions ('18)
1968 - I Can Hear Music - The 20/20 Sessions ('18)
 20/20を見る


 『1968 - Wake The World - The Friends Sessions』



MP3

YouTube




Friends-1. Meant For You [alternate version with session intro]  2:17 ステレオ
リード・ボーカル:マイク&ブライアン 録音:1968/4/1
アルバム 『フレンズ』('68)に収録のオリジナル版は40秒ほどでフェイド・アウトしてしまうが、こちらはその続き(完成版にはないメロディを含む)が聴ける。
6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3に収録されていたものの前に、スタジオでの会話とテイク1(すぐに中断)を追加。
Friends-2. Friends [backing track]  2:38 ステレオ
録音:1968/3/13
バッキング・トラックのみ。演奏前の会話も少し入っている。
Friends-3. Friends [a cappella]  2:20 ステレオ
リード・ボーカル:カール(with ブライアン) 録音:1968/3月
完成版のボーカルのみ。
2011年にアルが出したシングル 『Don't Fight The Sea』 のB面にアカペラ・ミックスが収録されていたが、そちらとは別ミックスで、こちらは最初から最後までボーカルのみだが、 2011年版は最後の1コーラスからうっすらとバックの演奏が入ってきて、ボーカル終了とともにフェイド・アウト、演奏後に誰かの話し声が入っている。
Friends-4. Wake The World [alternate version]  2:12 ステレオ 
リード・ボーカル:グループ 録音:1968/3/28, 30、4/1
「♪One by one, ...」の部分のリード・ボーカルがダブル・トラック(ブライアンとカール?)。一部ボーカルが抜けているところがある。完成版より長い。
Friends-5. Be Here In The Morning [backing track]  2:20 ステレオ 
録音:1968/3/29
バッキング・トラックのみ。
キーボードのみだった間奏がウクレレとベースの演奏になっているなど、完成版のボーカルを抜いただけのものではない。
Friends-6. When A Man Needs A Woman [early take basic track]  0:50 ステレオ 

録音:1968/3/18
バッキング・トラックの初期テイク。途中で終わる。

Friends-7. When A Man Needs A Woman [alternate version]  2:08 ステレオ 
リード・ボーカル:ブライアン 録音:ベーシック・トラック 1968/3/18、ボーカル 1968/3月
完成版で間奏になっている部分にもボーカルが入っている。演奏が終わるまで収録。
Friends-8. Passing By [alternate verson]  1:44 ステレオ 
録音:1968/3/22
冒頭のパートにコーラスがない。完成版より短く、エンディングはアカペラにミックスされている。
この時期のブライアンによくある手法だが、このような断片的な録音から、テープ編集で1フレーズ増やしたりして1曲に仕上げているようである。
Friends-9. Anna Lee The Healer [session excerpt]  1:22 ステレオ
録音:1968/4/2
バッキング・トラックの録音から。完成版にはないキーボードやギターも入っている。
Friends-10. Anna Lee The Healer [a cappella]  1:54 ステレオ 
リード・ボーカル:グループ 録音:1968/4/2
完成版のボーカルのみ。
Friends-11. Little Bird [backing track]  2:00 ステレオ 
録音:1968/2/29
バッキング・トラックのみで冒頭に「テイク7」のコールが入る。ミュートされたトランペットがほぼ全編に入っているが、完成版では一部のみになっている。
1分30秒あたりからの短いパートは、『スマイル』 のころ録音された「Child Is Father Of The Man」と同じメロディ(というかフレーズというか)を使っている。
Friends-12. Little Bird [a cappella]  2:04 ステレオ 
リード・ボーカル:デニス&カール 録音:1968/2/29〜3月
完成版のボーカルのみ。うっすらと演奏の音も聴こえる。
Friends-13. Be Still [alternate take with session excerpt]  2:09 ステレオ 

リード・ボーカル:デニス 録音:1968/4/3 (『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 では4/13録音)
デニスが演奏に注文をつけて何度かやり直す様子をまとめたもの。

Friends-14. Even Steven [early version of Busy Doin' Nothin']  2:52 ステレオ

リード・ボーカル:ブライアン 録音:1968/3/26
「Busy Doin' Nothin'」の初期テイク(「Even Steven」は仮タイトル)。完成版より演奏のスピードが速く、歌詞も異なる部分がある。

Friends-15. Diamond Head [alternate version with session excerpt]  4:33 ステレオ
録音:1968/4/12
すぐに終了するテイク2と完奏するテイク3を収録。
Friends-16. New Song (Transcendental Meditation) [backing track with partial vocals]  1:51 ステレオ
録音:1968/3月
バッキング・トラックのみ。
後に「Transcendental Meditation」になるパート、「ウー」というコーラスの入ったパート、26曲目の「New Song」と同じメロディのパートが繰り返される。
Friends-17. Transcendental Meditation [backing track with session excerpt]  2:22 ステレオ 
録音:1968/4/4
バッキング・トラックの録音から。「テイク6」のコールのあと演奏が始まるがすぐ中断。次のテイクは完奏する。
完成版のバッキング・トラックは2013年の6枚組ボックス 『カリフォルニアの夢』 ディスク6に収録されている。
Friends-18. Transcendental Meditation [a cappella]  1:52 ステレオ
すべてのボーカル:ブライアン 録音:1968/4/4
完成版のボーカルのみ。
Friends-19. My Little Red Book (Bacharach-David)  2:45 ステレオ
リード・ボーカル:ブライアン 録音:1968/4月
未発表のカバー。バート・バカラックの曲をブライアンがピアノを弾きながら歌っている(誰かがベースを弾いている)。
Friends-20. Away [track] (D.Wilson-B.Hinche)  0:57 ステレオ
録音:1968/1月ごろ
未発表曲。デニスとビリー・ヒンシ(ビーチ・ボーイズのサポート・メンバー)の共作でインスト。
Friends-21. I'm Confessin' [demo] (B.Wilson)  2:17 ステレオ
録音:1968/2月か3月
未発表曲のインスト・デモ。
Friends-22. I'm Confessin' / You're As Cool As Can Be 1 [track] (B.Wilson)  1:38 ステレオ

録音:1968/2月か3月
未発表曲のインスト。
上のデモと同じ曲調のパートとメジャー・コードの展開部分(こちらが「You're As Cool As Can Be」?)が繰り返される。

Friends-23. You're As Cool As Can Be 2 [track] (B.Wilson)  1:14 ステレオ
録音:1968/2月か3月
未発表曲のインスト。上の展開部分のアレンジを変えたもの。
Friends-24. Be Here In The Morning Darling [track] (B.Wilson)  3:29 ステレオ 
録音:1968/3/6
未発表曲。アルバム 『フレンズ』('68)の「Be Here In The Morning」とはだいぶ異なる曲でインスト。
Friends-25. Our New Home [track] (B.Wilson)  2:02 ステレオ
録音:1968/3/20
未発表曲のインスト。完成したら 『フレンズ』 に入っていてもおかしくないような感じの曲。
Friends-26. New Song [track] (B.Wilson)  2:02 ステレオ
録音:1968/3月
未発表曲。16曲目の「New Song (Transcendental Meditation)」で3番目に出てくるパートのみを断片的に演奏したもの。
Friends-27. Be Still [alternate track]  1:03 ステレオ 
録音:1968/3月
テイク1。完成版はオルガンのみの演奏だが、こちらは普通のバンド編成での録音。
Friends-28. Rock And Roll Woman [track] (S.Stills)  2:19 ステレオ

録音:1968/3月
バッファロー・スプリングフィールドの曲のカバー。ただしイントロからAメロの部分のリフを繰り返すだけ。
ビーチ・ボーイズはライブでこの曲を演奏しており、1969年5月30日のイギリスでの演奏がDVD 『アン・アメリカン・バンド』 に収録されている。
バッファローとは1967年〜1968年に複数の演者が出演するパッケージ・コンサート・ツアーで同行した仲。

Friends-29. Time To Get Alone [alternate version demo]  2:04 ステレオ
録音:1968/3月
ピアノやベースによるインスト・デモ。
完成版の「Time To Get Alone」とは少し異なるコード進行で、「Time To Get Alone」は前年の1967年にはほぼ完成していたが(『サンシャイン・トゥモロウ』 などに収録)、さらに改作することを模索していたのかもしれない。
Friends-30. Untitled 1/25/68 [track] (D.Wilson)  1:07 ステレオ
録音:1968/1/25
デニス作曲の未発表曲のインスト。ほんの断片的なもの。
『1968 - I Can Hear Music』 28曲目の「Peaches」に似ている。
Friends-31. Passing By [demo with new lyrics c1971] (B.Wilson-S.Shapiro-T.Almer)  2:34 ステレオ
リード・ボーカル:ブライアン(with スタン・シャピロ&タンディン・アルマー) 録音:1971年ごろ
インストだった「Passing By」に後から歌を入れたデモ。音質が非常に悪い。
Friends-32. Child Is Father Of The Man [original 1966 track mix]  3:00 ステレオ
録音・ミックス・編集:1966年後半
『スマイル』 セッションで録音された曲。『スマイル・コレクターズ・ボックス』('11)に収録の同曲とは別編集。
冒頭のパートが「Little Bird」の一部分に流用されている(11曲目のバッキング・トラックの1分30秒あたり)。
2019年5月12日追記 : このトラックは2011年の 『スマイル』 音源リリースの際に収録曲から外され、2013年の 『カリフォルニアの夢』 での収録も流れ、今回「Little Bird」につながりのある音源としてようやくリリースされた(こちらを参照のこと)。
このあとにシークレット・トラック: 弦楽器によるインストと何かを叩く音のテープ・ループ(約32秒) 
2019年5月12日追記 : このトラックはスマイル・セッションで録られた「I'm In Great Shape」の断片とのこと(こちらを参照のこと)。

The Beach Boys, 1968:
Brian Wilson, Carl Wilson, Dennis Wilson, Mike Love, Al Jardine & Bruce Johnston

Compilation and New Mixes Produced by Mark Linett & Alan Boyd
Edited, Mixed and Mastered by Mark Linett at Your Place Or Mine

Executive Producers: Matt D’Amico & Peter Fletcher
Art Direction: Susan Lavoie

Original Recordings Produced by The Beach Boys
Engineers: Stephen Desper & Jim Lockert

Brother Records, Inc: Jerry Schilling, President

Session Research: Craig Slowinski

Special Thanks: Howie Edelson; Elliot Kendall; Ross Schwartz; Mark Kaplan; Pacific Title Archives; Al Gomes, Connie Watrous & The Rhode Island BB Posse; Stanley Shapiro; Billy Hinsche; Stephen Kalinich; Brad Rosenberger; Lee Dempsey; Andrew G. Doe; Margaret Gwynne; Betty Collignon Wright; Lori Lightfoot; Steve Latshaw; Panayiotis Bogdanos; Les Chan; Monty & Bailey Linett, David Beard & Endless Summer Quarterly




2018年に配信オンリーで出たレア・トラック集。
1968年リリースのアルバム 『フレンズ』 関連の音源や同時期のセッションを収録。

相変わらずさほど変わらない別バージョンが増えるので、確認するのが苦痛になってきたが、今回は文献でしか知ることのできなかった録音が結構収録されており楽しめた。

しかしデモとかスケッチ程度で曲としての完成度の低い録音が多く、1990年のリマスターCDでボーナス・トラックが付き始めてから約30年、そろそろキャピトル時代のアウトテイクも目ぼしいものはあらかた出てしまった感がある。

この先のブラザー時代のレア・トラックはまだあまり世に出ていないので、期待して待ちたい(でもブライアンが廃人同様になっていく時代でもあるので、スタジオ録音に関してはあまり期待できないのかも)。

例によって細かいクレジットなどは付いていないが、海外のファンサイトで公式っぽい収録曲データが出回っていたので、録音日やリード・ボーカルなどの情報はそこからいただいた(ので確実かどうかは保証できない)。

2019年5月12日追記 : 2019年1月にマーク・リネットとアラン・ボイドがファンとの公開質問の場を設け、このリリースに関する以下のような点に言及している。
・制作の裏話
・「Child Is Father Of The Man」が収録されている理由
・シークレット・トラックの出どころ
・今後のリリース予定
このQ&Aを翻訳してブログに上げている方がいるのでリンクしておく。
Busy Doin' Somethin'
マーク・リネット&アラン・ボイドとのQ&A @ Discord [パート1]
マーク・リネット&アラン・ボイドとのQ&A @ Discord [パート2]




 『1968 - I Can Hear Music - The 20/20 Sessions』



MP3

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20/20-1. Do It Again [alternate stereo mix]  2:46 ステレオ
リード・ボーカル:マイク(with カール) 録音:1968/5/26、6/6, 12
この曲は長らくモノラル(と疑似ステレオ)しか存在しなかったが、6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3にオリジナル・マルチトラック・テープから作られたステレオ・ミックスが初収録されていた。
こちらの新ステレオ・ミックスはそのマルチトラック・テープをいじって作った別バージョンのようで、基本的にはすべて同じ音だが、 間奏前の中間部にブライアンのファルセットのボーカルが聴こえたり、3番の歌詞の「♪Back together and do it again」が「surf again」になっていたりと、完成版で消されていたトラックをところどころ復活させている。
オリジナルのモノラルや初ステレオ・ミックスを聴いても推測できることだが、この部分の「do it again」はそこだけ後から差し替えたもののようである。
20/20-2. Do It Again [a cappella]  2:30 ステレオ
リード・ボーカル:マイク(with カール) 録音:1968/5/26、6/6, 12
完成版のボーカルのみ。歌い終わるまで収録。
20/20-3. I Can Hear Music [demo]  1:00 ステレオ
リード・ボーカル:カール 録音:1968/9月ごろ
グループのボーカルとピアノだけで演奏されたデモ。最後の部分はピアノの音が消えてアカペラになる。
20/20-4. I Can Hear Music [track and backing vocals]  2:42 ステレオ 

録音:トラック 1968/10/1、ボーカル 1968/10月
完成版のバッキング・トラックとバック・コーラスのみ。

20/20-5. Bluebirds Over The Mountain [alternate mix]  2:56 ステレオ 
リード・ボーカル:マイク 録音:1967/9/29、1968/10/15, 16, 28, 29
別ミックス。イントロが2回繰り返され(最初の1回は最終的にカットしたようである)、全編に入っていたエレキ・ギターがない。
20/20-6. Be With Me [demo]  2:45 モノラル 

リード・ボーカル:デニス 録音:1968/8/29
6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク6に収録されていたものと同じだが、ヒス・ノイズが大きくなっている。

20/20-7. Be With Me [2018 track mix]  3:17 ステレオ 
録音:1968/10/2, 16 (『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 では11/2録音)
『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2に収録されていたバッキング・トラックと同じだが別ミックス。
『ホーソーン』 のミックスは完成版と同様にドラムに大きくエコーがかかっていたり、ブラスやストリングスが強調されるなどしていたが、こちらはわりとフラットな状態にミックスされている。
20/20-8. All I Want To Do [Dennis Wilson lead vocal take 2]  2:13 ステレオ 
リード・ボーカル:デニス 録音:1968/11/9, 14, 16, 20, 21
作曲者のデニスがリード・ボーカルのテイク2(テイク1は32曲目に収録)。間奏後はマイクがリードを取っている。
この曲の完成版では、フェイド・アウトで音が消えるあたりに人の声が聴こえるが、これはデニスがスタジオで女性との性交を録音したもの。 このテイク2のエンディングにもそのアウトテイクと「プレイバックしてくれ」という声が使われている。
20/20-9. The Nearest Faraway Place [alternate take]  2:13 ステレオ

録音:1968/6/20
別テイク。完成版ではエレクトリック・ピアノが使われていたが、こちらはすべて普通のピアノで演奏。イントロやストリングスもない。

20/20-10. Cotton Fields [track and backing vocals]  2:25 ステレオ 
録音:1968/11/18, 19
アルバム・バージョンのバッキング・トラックとバック・コーラスのみ。
20/20-11. I Went To Sleep [a capella / 2018 mix]  1:35 ステレオ 
リード・ボーカル:グループ 録音:1968/6月
『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2に収録されていたアカペラ版と同じだが別ミックス。
既発のものに比べてエコーがほとんどなく、歌が終わった後の会話が少し短くなっている。
20/20-12. Time To Get Alone [a cappella]  3:36 ステレオ 
リード・ボーカル:カール(with ブライアン&アル) 録音:1968/10/2, 4
完成版のボーカルのみ。冒頭にレコーディングの断片や会話を収録。
2019年5月12日追記 : このアカペラにはAメロ部分にバック・コーラスが入っていないが、これは不注意によるミスで、既に修正版はできており、マーク・リネットは今後どこかに収録する意向を持っている(こちらを参照のこと)。
20/20-13. Never Learn Not To Love [track and backing vocals]  2:25 ステレオ 
録音:1968/9/11, 16, 17, 18
バッキング・トラックとバック・コーラスのみ。イントロの打楽器(ゴング)の逆回転はなく、エンディングのフェイド・アウトが遅い。
20/20-14. Never Learn Not To Love [a cappella]  2:23 ステレオ
リード・ボーカル:デニス 録音:1968/9/17, 18
完成版のボーカルのみ。エンディングのフェイド・アウトが遅い。
20/20-15. Walk On By [2018 mix] (Bacharach-David)  1:55 ステレオ
リード・ボーカル:ブライアン 録音:1968/5/29 (『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 では5/26録音)
1990年リマスター盤 『フレンズ/20/20』 のボーナス・トラックで初登場した音源で、今回は前後が長く、最初は演奏のみのテイク、次に既出のボーカル入りテイクになる。
既出のバージョンはフェイド・アウトしていたが、今回は演奏が終わるまで収録。また、モノラルからステレオになっている。
20/20-16. Rendezvous [Do It Again early version / 2018 mix]  2:36 ステレオ
リード・ボーカル:マイク(with ブライアン) 録音:1968/5/26
『エンドレス・ハーモニー』('98)で初出の初期テイク(「Rendevous」は仮タイトル)。
『エンドレス・ハーモニー』 の初版('98)ではモノラルでエンディングはフェイド・アウトしていたが、改訂版('00)では疑似っぽいステレオで演奏をやめるまでの収録になっていた。
今回のミックスは曲の前にスタジオでの音やカウントが追加されているが、曲自体はやはり疑似っぽいステレオで、ボーカルが奥に引っ込んだ感じになった以外はあまり変わっていない。
20/20-17. We're Together Again [a cappella] (B.Wilson-Ron Wilson)  2:01 ステレオ 
リード・ボーカル:ブライアン(with デニス&カール) 録音:1968/5/22〜29
1990年リマスター盤 『フレンズ/20/20』 のボーナス・トラックとしてモノラルで初登場し、6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3にステレオ・ミックスが収録された未発表曲のボーカルのみ。
エンディングのフェイド・アウトが遅く、コーラスの繰り返しが少し多く聴ける。
9月に再録音したバッキング・トラックが37曲目に収録されている。
20/20-18. I Can Hear Music [alternate lead vocal]  2:11 ステレオ
リード・ボーカル:カール 録音:1968/10/1
リード・ボーカルが別テイク。アカペラになる部分はなく、普通に演奏が続いてフェイド・アウトする。
20/20-19. All I Wanna Do [early version track]  2:24 ステレオ

録音:1968/5/24、6/8
アルバム 『サンフラワー』('70)収録曲の初期バージョン(演奏のみ)。

20/20-20. Sail Plane Song [2018 mix] (B.Wilson-C.Wilson)  2:19 ステレオ
リード・ボーカル:ブライアン 録音:1968/6/8
『エンドレス・ハーモニー』('98)で初出の音源で、6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3にリミックス・ステレオ版が収録されていた。
今回の新リミックスは2013年版とさほど変わらないが、過剰なエフェクト処理を弱めた感じ。
20/20-21. Old Man River [a cappella / 2018 remix] (Kern-Hammerstein)  1:18 ステレオ
リード・ボーカル:グループ 録音:1968/6/5
ミュージカル 『ショー・ボート』 挿入曲のカバーのアカペラ・ミックス(半分はオルガンも入っているが)。
このミックスは 『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2が初出で、6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3にも収録された。
今回のものは新規ミックスだが、全体にエコーが弱く、旧ミックスのように途中でオルガンの音量が大きくならない。
20/20-22. Old Folks At Home / Old Man River [alternate version] (Foster / Kern-Hammerstein)  2:57 ステレオ

リード・ボーカル:グループ 録音:1968/6/10
1990年リマスター盤 『フレンズ/20/20』 のボーナス・トラックで初登場した未発表カバー・メドレーの別ミックス&別編集版。
ほぼモノラルだった「Od Folks At Home」や後半の演奏のみの部分がステレオになっている。
また、バッキング・トラックは基本的に一緒だが、細かい編集でボーカルを変えている。
・ 頭から1分19秒までは同じ。
・ ここから旧版ではしばらく演奏のみになるが、新版は調子外れのボーカルが入っている(ボーカルの出来が悪いのでカットしていたものと思われる)。
・ その途中「♪But ol' man river / He jes'keeps rolling' along」の部分は、新版はこれまでカットされていたと思われるボーカルのままだが、旧版はその前の1分9秒からの同じメロディの部分のボーカルを重ねている。
・ その後新版は一旦ブレイクするが、旧版はブレイク部分をカットしている。
・ そこからしばらく演奏のみになり、旧版はそのままボーカルなしでフェイド・アウト、新版は55秒からの「♪He don' plant taters 〜 He jes'keeps rolling' along」の部分のボーカルを重ね、演奏のみになってフェイド・アウトする(ので新版の方が長い)。

20/20-23. Old Folks At Home / Old Man River [alternate version track] (Foster / Kern-Hammerstein)  2:59 ステレオ
録音:1968/6/10
新版のバッキング・トラックのみ。頭にカウント入り。
20/20-24. Walkin' (B.Wilson-A.Jardine)  2:48 ステレオ 
リード・ボーカル:ブライアン 録音:トラック 1968/6/18, 19、ボーカル 1969/10月ごろ
初登場の未発表曲。
20/20-25. Been Way Too Long [sections] (B.Wilson)  7:56 ステレオ

リード・ボーカル:ブライアン(and グループ) 録音:1967/秋、1968/7/24, 25, 26, 30
もともとは1967年の 『ワイルド・ハニー』 セッションでの録音で、その後何度も録音したり編集をしたが結局未発表となった曲。

これまでに「Can't Wait Too Long」というタイトルで複数の編集盤にいろいろなミックスが収録されてきた。
今回の編集版はこれまでに発表された素材を使いつつ、 1968年になって録音された素材をミックスしたもので、別個に録音されたパートをつないでゆくという構造は変わっていない。

◎これまでに発表されたミックスまとめ
1.『スマイリー・スマイル』 の1990年CDのボーナス・トラック (5:34)
 ……別個に録音された4つのパートをつなげたもの(一部モノラル)。
2.『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク3 「Alternate Version」(3:50)
 ……1の3つ目までのパートの新たな編集版。中間でブライアンの語りが入ったり、全編ステレオ化されている。
3.『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2 と 6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3 「A Capella Mix」(0:49)
 ……1968年録音で、既出バージョンの冒頭のパートをアカペラで収録したもの。
4.『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』('17)ディスク1 「Alternate Early Version」(2:49)
 ……頭の50秒ぐらいはピアノ伴奏による初期テイク。後半のテイクは1と2の3つ目のパートに近いが別ミックス。
5.『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17) 「Alternative Mix With Tag」(2:37)
 ……4の後半部分のテイクの更なる別ミックス。エンディングに別のパート(1の4つ目のパートをステレオ化したもの)が付けられている。
6.『1968 - I Can Hear Music』('18) 「Been Way Too Long [Sections]」(7:56)
……1と2の構成を踏襲しつつ、1968年になって録音された素材を追加したもの。
7.3枚組 『サウンズ・オブ・サマー』('22)ディスク3 「2021 Mix」(3:46)
……2に非常に似ているが、1の4つ目のパートまで含まれている。

20/20-26. Well You Know I Knew (D.Wilson)  1:42 ステレオ

リード・ボーカル:デニス 録音:1968/6/3
デニス作の未発表曲。伴奏はアコースティック・ギターのみ。『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 によると、同じテープにチャールズ・マンソンの同じスタイルの録音が多数入っているとのこと。

20/20-27. Love Affair [demo] (D.Wilson)  2:00 モノラル 
リード・ボーカル:デニス 録音:1968/8/29
デニス作の未発表曲のデモ。6曲目の「Be With Me [demo]」と同じ日の演奏。
20/20-28. Peaches [demo] (D.Wilson)  2:26 モノラル

リード・ボーカル:デニス 録音:1968/8/29
デニス作の未発表曲のデモ。6曲目の「Be With Me [demo]」と同じ日の演奏。
「Never Learn Not To Love」で聴けるメロディを含む。

20/20-29. The Gong [session highlights] (D.Wilson)  5:29 ステレオ

リード・ボーカル:デニス 録音:1968/11/16
デニス作の未発表曲。「Never Learn Not To Love」の完成版に使った打楽器(ゴング)の逆回転があったり、効果音だけのようなパートがあったり、演劇的な語りのパートがあったり、かなりアブストラクトな作品。

20/20-30. A Time To Live In Dreams [2018 mix] (D.Wilson-S.Kalinich)  1:54 ステレオ

リード・ボーカル:デニス 録音:1968/11/1
『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2が初出のデニスの曲の新ミックス。
各音のバランスが違う程度だが、フェイド・アウトで終っていたエンディングが音が消えるまでの収録になっている。

20/20-31. All I Want To Do [early version]  1:12 ステレオ

リード・ボーカル:デニス 録音:1968/10/16
デニスがボーカルを取る本番録音前の初期バージョン。すぐフェイド・アウトしてしまう。

20/20-32. All I Want To Do [Dennis Wilson lead vocal take 1]  2:10 ステレオ

リード・ボーカル:デニス 録音:1968/11/9, 14, 16, 20, 21
本番のテイク1。ボーカルはデニス。テイク2は8曲目に収録。

20/20-33. Bluebirds Over The Mountain [basic track]  1:48 ステレオ

録音:1967/9/29
ベースとドラムのみのトラックで、ほとんどモノラル。
この曲は1967年に録音が始まり、翌年の68年に完成した。

20/20-34. Bluebirds Over The Mountain [mono single mix]  2:51 モノラル

リード・ボーカル:マイク 録音:1967/9/29、1968/10/15, 16, 28, 29
『The Greatest Hits Volume 2』('99)で初CD化されたモノ・シングル・ミックスと同じ。

20/20-35. Mona Kana [demo] (D.Wilson-S.Kalinich)  1:16 ステレオ

録音:1968/7/25
下の曲のデモ。最終的にオーケストラを使った曲になったが、このデモはピアノとシンセサイザーのみ。

20/20-36. Mona Kana [2018 mix] (D.Wilson-S.Kalinich)  3:03 ステレオ

録音:1968/11/15
6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク6が初出のデニス作のインスト。
それの新ミックスであるかのような表記だが、頭から最後まで音声が一致しないので、実際は別テイク。
最も違うのは曲調が変わる前の数小節のドラムで、2013年版は4連打を数回叩いているが、2018年盤はドラムをほとんど叩いていない。

20/20-37. We're Together Again [remake track with backing vocals] (B.Wilson-Ron Wilson)  1:58 ステレオ

録音:1968/9/3, 6, 9
17曲目の再録音版で、バッキング・トラックとバック・コーラスのみ。
この再録音版は初登場。

20/20-38. Time To Get Alone [remake track]  2:46 ステレオ

録音:1968/11/21
『20/20』('69)に収録された完成版のボーカルの録音が終わって1か月以上経ってから再録音したもの。
「テイク12」のコールが入る。

20/20-39. Oh Yeah (unknown)  0:54 ステレオ

リード・ボーカル:不明 録音:1968/10/14
少年の歌に合いの手を入れるメンバー。
このような歌を持ち歌にしていた少年と偶然知り合ったメンバーがスタジオで一緒に録音したもの。

20/20-40. Is It True What They Say About Dixie (Caesar-Lerner-Gerald)  1:47 ステレオ

リード・ボーカル:オードリー・ウィルソン 録音:1968年
1936年に作られた曲のカバー。ウィルソン兄弟の母親のオードリーがピアノをバックに歌う。
スタジオを訪れた母親とちょっと録音してみました的なもので、歌詞はうろ覚え。
曲の前にオードリーとブライアンとアル(たぶん)の会話が入っている。

The Beach Boys, 1968:
Brian Wilson, Carl Wilson, Dennis Wilson, Mike Love, Al Jardine & Bruce Johnston

Compilation and New Mixes Produced by Mark Linett & Alan Boyd
Edited, Mixed and Mastered by Mark Linett at Your Place Or Mine

Executive Producers: Matt D’Amico & Peter Fletcher
Art Direction: Susan Lavoie

Original Recordings Produced by The Beach Boys
Engineer: Stephen Desper

Brother Records, Inc: Jerry Schilling, President

Session Research: Craig Slowinski

Special Thanks: Howie Edelson; Elliot Kendall; Ross Schwartz; Mark Kaplan; Pacific Title Archives; Stephen Kalinich; Al Gomes, Connie Watrous & The Rhode Island BB Posse; Brad Rosenberger; Les Prebilsky; Lee Dempsey; Andrew G. Doe; Margaret Gwynne; Betty Collignon Wright; Lori Lightfoot; Steve Latshaw; Panayiotis Bogdanos; Les Chan; Monty & Bailey Linett; David Beard & Endless Summer Quarterly




『1968 - Wake The World - The Friends Sessions』 と一緒に2018年に配信オンリーで出たレア・トラック集。
1969年リリースのアルバム 『20/20』 関連の音源や同時期のセッションを収録。

この他に、1968年のライブ集 『The Beach Boys On Tour : 1968』 も出ている。

毎年の年末恒例のお楽しみとなったレア・トラック・シリーズだが、一体どこまで続くのだろうか。ビーチ・ボーイズの場合、デビュー以降切れ目なくライブは行っているので、ライブ音源を出すだけでも続けていくことは可能だが、現在まで追いつくにはあと50年かかる…ってたぶん私死んでます。

2019年の年末にも3曲だけだが無事リリースされ、2021年にはアルバム 『サンフラワー』 『サーフズ・アップ』 録音時の音源をまとめたボックス・セットが出ている。


◎2013年以降にリリースされた未発表音源を含むコンピレーション
2013年 『カリフォルニアの夢』『The Big Beat 1963』
2014年 『Keep An Eye On Summer - The Beach Boys Sessions 1964』『Live In Sacramento 1964』
2015年 『ビーチ・ボーイズ・パーティ!〜アンカヴァード・アンド・アンプラグド』『Live In Chicago 1965』『Sessions '64!!』
2016年 『ペット・サウンズ 50周年記念エディション』『Graduation Day 1966 : Live At The University Of Michigan』
2017年 『サンシャイン・トゥモロウ』『Sunshine Tomorrow 2 - The Studio Sessions』『Live Sunshine』
2018年 『The Friends Sessions』『The 20/20 Sessions』 『The Beach Boys On Tour :1968』
2019年 『The Beach Boys 1969 : I'm Going Your Way』
2021年 『フィール・フロウズ』
2022年 『セイル・オン・セイラー 1972』



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