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 新商品情報 

 更新履歴 

スマイル ('11)
The SMiLE Sessions


◎コレクターズ・ボックス CD5枚+LP2枚+アナログ・シングル2枚
 
デラックス・エディション CD2枚  ※ディスク1は上記商品のディスク1と同じ/ディスク2はセッション音源の抜粋
 
通常盤 CD1枚  ※上記2商品のディスク1と同じ
 
アナログLP LP2枚  ※「コレクターズ・ボックス」に同梱のものと同じ



◎コレクターズ・ボックス CD5枚+LP2枚+アナログ・シングル2枚

CD1  CD2  CD3  CD4  CD5  LP&シングル



日本盤(TOCP-71185〜9)  輸入盤  MP3(アナログの音源とシークレット・トラックは含まれない)

YouTube(シークレット・トラック含まず)
CD1  CD2  CD3  CD4  CD5



【CD Disc 1】 ブライアンのソロ版 『スマイル』 をもとに構成したビーチ・ボーイズ版 『スマイル』

YouTube(シークレット・トラック含まず)
"SMiLE"
ここに収録されたものは過去に発表された曲でもすべて新しいミックス・編集が施されている。
また、すべてモノラル・ミックスになっている。
1-1. Our Prayer  1:05 モノラル
このバージョンのステレオ・ミックスが6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2に収録されている。
1-2. Gee  0:51 モノラル
1-3. Heroes And Villains  4:52 モノラル
このバージョンのステレオ・ミックスがこのディスクの21曲目に収録されている。
1-4. Do You Like Worms (Roll Plymouth Rock)  3:35 モノラル
ブライアンのソロ版にあったリード・ボーカルのうち、当時録音していない部分はインストとコーラスのみになっている。
このバージョンのステレオ・ミックスが 『サウンズ・オブ・サマー(リマスター)』('22)に収録されている。
1-5. I'm In Great Shape  0:28 モノラル
バッキング・トラックまでしか録音されていないため、ブライアンのボーカルは 『エンドレス・ハーモニー』('98)やこのボックスのディスク2の36曲目に収録されているデモ音源のものを流用している。
1-6. Barnyard  0:48 モノラル
バッキング・トラックまでしか録音されていないため、ブライアンのリード・ボーカルは 『エンドレス・ハーモニー』('98)やこのボックスのディスク2の36曲目に収録されているデモ音源のものを流用している。
1-7. My Only Sunshine (The Old Master Painter / You Are My Sunshine)  1:55 モノラル
1-8. Cabin Essence  3:30 モノラル
1-9. Wonderful  2:04 モノラル
1-10. Look(Song For Children)  2:31 モノラル
バッキング・トラックまでしか録音されていないため、ブライアンのソロ版にあったリード・ボーカルはなし。
1-11. Child Is Father Of The Man  2:10 モノラル
ブライアンのソロ版にあった中間部のリード・ボーカルはなし。
1-12. Surf's Up  4:12 モノラル
このボックスのディスク3の20曲目や 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)のディスク2に収録されているデモ音源を使用し、バッキング・トラックにブライアンのボーカルを重ねて、ほぼ全編ブライアンのリード・ボーカルにしたものだが、ブライアンが1番の「Canvass the town and brush the backdrop / Are you sleeping?」の部分を歌っておらず、2番の同じ場所の「Canvass the town and brush the backdrop」では歌い回しが違うため、そこだけ1971年の完成版のカールのボーカルを使い、「Are you sleeping?」は2番のブライアンのボーカルを使っている。
このバージョンのステレオ・ミックスが 『スマイル』 アナログLPに収録されている。

『フィール・フロウズ』('21)には改訂版の2019年ミックスが収録されているが、カールのボーカルを使わずに、歌い回しの違うブライアンの2番のボーカルを使っている(つまり、1番の「Canvass the town and brush the backdrop / Are you sleeping?」は2番の同じ場所のボーカルのコピペ)。
1-13. I Wanna Be Around / Workshop  1:23 モノラル
「I Wanna Be Around」はバッキング・トラックまでしか録音されていないため、ブライアンのソロ版にあったリード・ボーカルはなし。
1-14. Vega-Tables  3:49 モノラル
このバージョンのステレオ・ミックスが 『スマイル』 アナログLPや6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2に収録されている(ただしイントロはカットされている)。
1-15. Holidays  2:32 モノラル
バッキング・トラックまでしか録音されていないため、ブライアンのソロ版にあったリード・ボーカルはなし。
1-16. Wind Chimes  3:06 モノラル
このバージョンのステレオ・ミックスが 『スマイル』 アナログLPや6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2に収録されている。
1-17. The Elements: Fire (Mrs. O'Leary's Cow)  2:35 モノラル
1-18. Love To Say Dada  2:32 モノラル
ブライアンのソロ版にあったリード・ボーカルはなし。
1-19. Good Vibrations  4:16 モノラル
 
ボーナス・トラック
1-20. You're Welcome  1:08 モノラル
『スマイル』 セッションで録られた曲で、シングル「Heroes And Villains」のB面。他のCDで聴けるものと同じ。
初登場のステレオ・ミックスが 『スマイル』 アナログLPに収録されている。
1-21. Heroes And Villains [stereo mix]  4:53 ステレオ
このディスクの3曲目のステレオ・ミックス。
1-22. Heroes And Villains Sections [stereo mix]  7:16 ステレオ
『スマイル』 セッションで録られた「Heroes And Villains」の様々な断片をつなげたもの。
『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク2に収録の「Heroes And Villains[sections]」に更に断片を加え、ステレオ化している。
1-23. Vega-Tables ["Cornucopia" demo]  66/10/17?  1:49 ステレオ
ピアノ伴奏によるデモ。歌詞に「cornucopia(「豊作」といった意味)」という言葉が使われている。
1-24. He Gives Speeches  66/8/25 or 9/1?  1:13 ステレオ
のちに再録音され、『スマイリー・スマイル』 収録の「She's Goin' Bald」になる曲。
1-25. Smile Backing Vocals Montage  8:29 ステレオ
『スマイル』 セッションで録られた曲のバック・ボーカルのみを集めたもの。
Heroes And Villains / Wonderful / Cabin Essence / Do You Like Worms / Wind Chimes / Vega-Tables
6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク6にも収録。
1-26. Surf's Up 1967 [solo version, new Brian demo]  67/秋  3:48 ステレオ
ブライアンのピアノ弾き語り。このボックスのディスク3の20曲目や 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク2に収録されているデモ音源とは別テイク。
6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク6に、ほとんど変わらない新ミックスを収録。
『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』('17)ディスク2にも収録されているが、前の部分が1分30秒ほど長く聴ける。
1-27. Psycodelic Sounds: Brian Falls Into A Piano  66/11/4  1:30 モノラル
ピアノの中に入り込んだブライアンが、友人にピアノのキーを叩いて助け出してもらおうとする…という内容の寸劇。
ブライアンは当初 『スマイル』 にユーモアの要素を盛り込むため、曲でない寸劇や笑い声、効果音などを入れることも考えていた(またはこうした音源だけでアルバムを作ろうとしていた)。
同じ時に録音されたものがディスク2と4のボーナス・トラックにも収録されている。
シークレット・トラック
1-28. Smile Retail Promo Advertisement  1:02 モノラル
『スマイル』 の宣伝用ラジオ・スポット。キャピトル・レコードが1966年12月からアメリカのラジオで流した(と 『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 の1966年12月の項に書かれている)。


【CD Disc 2】 セッション音源集 パート1 YouTube 
"Our Prayer"
2-1. Our Prayer "Dialog"[session]  66/9/19  3:01 ステレオ
この曲の最初のセッションから。
ブライアンが、この曲はアルバムのイントロだと語っている。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。
2-2. Our Prayer [session]  66/10/4  6:37 ステレオ
セッションの抜粋。
"Heroes and Villains"
66/10/20
2-3. Heroes And Villains: Verse [master take, original & single version]  0:58 モノラル
最初のパートのバッキング・トラック。
『グッド・ヴァイブレーション・ボックス』('93)のディスク5収録の「Heroes And Villains[track only]」と同じ音源だが、前後が長い。
2-4. Heroes And Villains: Barnyard [master take]  1:08 モノラル
ディスク1の6曲目「Barnyard」のバッキング・トラック。
66/10/27
2-5. Heroes And Villains: I'm In Great Shape [session]  4:59 ステレオ
ディスク1の5曲目「I'm In Great Shape」のバッキング・トラックを含む。
66/12月ごろ
2-6. Heroes And Villains Intro [early version]  0:36 ステレオ
ディスク1の17曲目「Fire(Mrs. O'Leary's Cow)」のイントロに使用されることになるパートのテイク1。
このディスクの30曲目には67年3月1日録音の完成テイクのセッションを収録。
67/1/3
2-7. Heroes And Villains: Do A Lot [master take]  0:52 ステレオ

この日は「Heroes And Villains」の構成要素として様々な短いパートが録音されたが、これらは後に 『スマイル』 のいくつかの曲で使用されることになる。
このパートはディスク1の14曲目「Vega-Tables」に組み込まれ、『ワイルド・ハニー』 収録の「Mama Says」として再録される。

2-8. Heroes And Villains: Bag Of Tricks  2:59 ステレオ
このパートはディスク1の17曲目「Fire(Mrs. O'Leary's Cow)」のバックで鳴っている音になる。
2-9. Heroes And Villains: Mission Pak  0:55 ステレオ
短いコーラスの録音。
2-10. Heroes And Villains: Bridge To Indians  1:47 ステレオ
短いコーラスの録音。
2-11. Heroes And Villains: Part 1 Tag  1:19 ステレオ
ピアノによるインスト・パートの録音。
2-12. Heroes And Villains: Pickup To 3rd Verse  0:55 ステレオ
短いコーラスの録音。10曲目と同じメロディを早く歌っている。
67/1/27
2-13. Heroes And Villains: Children Were Raised  2:06 ステレオ
短いコーラスの録音。
録音中にメンバーの誰かが「去年の今頃は(コンサートで)日本にいたな」と言っている。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。
2-14. Heroes And Villains: Part 2 (Cantina track session)  1:21 モノラル?
「♪In the cantina...」の部分のピアノによるバッキング・トラックの録音。
2-15. Heroes And Villains: Whistling Bridge  1:14 ステレオ
短いコーラスの録音。
2-16. Heroes And Villains: Cantina [session & master take]  1:36 ステレオ
「♪In the cantina...」の部分の録音。ブライアンのボーカル入り。ボーカルとオーバーダブは1967年2月7日録音。
2-17. Heroes And Villains: All Day  2:20 モノラル?

ピアノによるバッキング・トラックの録音。このパートは後にディスク1の18曲目「Love To Say Dada」になる。

2-18. Heroes And Villains: Verse Edit Experiment  0:47 モノラル?
ヴァース部分のラフ・ミックス。ミックスと編集が1967年1月27日に行われた。
このテイクでは「I've been in this town so long that back in the city」の部分のリード・ボーカルはブライアン、「I've been taken for lost and gone and unknown for a long long time」の部分はマイクという形式で2人が交互に歌っている。
67/2/15
2-19. Heroes And Villains: Prelude To Fade  3:43 ステレオ
ストリングスとフレンチ・ホルンによるインスト・パートの録音。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。
67/2/16?
2-20. Heroes And Villains: Piano Theme  2:43 ステレオ

ピアノによるいくつかのフレーズの録音。録音日不明(1967年2月16日かそれ以降)。

67/2/20 and/or 21
2-21. Heroes And Villains: Part 2  2:31 モノラル?
ブライアンがピアノでいくつかのフレーズを弾き、後半ではメンバーがそのメロディをコーラスする。
2-22. Heroes And Villains: Part 2 (Gee) [master take]  2:36 ステレオ
ディスク1の2曲目「Gee」のセッションから。
2-23. Heroes And Villains: Part 2 Revised  1:54 モノラル?

ピアノによるフレーズの録音。

2-24. Heroes And Villains: Part 2 Revised [master take]  0:48 ステレオ
上のトラックのフレーズにメンバーのコーラスを乗せたもの。
2-25. Heroes And Villains: Part 3 (Animals) [master take]  1:18 ステレオ
コーラス・パートのひとつで、メンバーが動物のような唸り声をあげて吹き出す箇所の録音。
2-26. Heroes And Villains: Part 4  2:36 ステレオ
「♪ドゥッ、ドゥッ、ドゥッ、ヒーローズ・アンド・ヴィレンズ…」というコーラス・パートの録音。
67/2/27
2-27. Heroes And Villains: Part Two [master take]  1:44 ステレオ
「♪Heroes and villains, Just see what you done-done...」の部分のバッキング・トラックの録音。
67/2/28
2-28. Heroes And Villains: Fade [master take]  6:35 ステレオ
バイオリンやハーモニカによるインスト・パートの録音。
67/3/1
2-29. Heroes And Villains: Verse remake  4:16 ステレオ
冒頭の「I've been in this town so long that back in the city...」の部分のバッキング・トラックの録音。
2-30. Heroes And Villains: Organ Waltz / Intro  2:04 ステレオ
ディスク1の17曲目「Fire(Mrs. O'Leary's Cow)」のイントロに使用されることになるパートのセッションから。
『グッド・ヴァイブレーション・ボックス』('93)ディスク2にも完成テイクのみ収録。
67/6/12 - 6/14
2-31. Heroes And Villains: Chorus Vocals [single version]  0:48 ステレオ
「♪Heroes and villains, Just see what you done-done...」の部分のボーカルの録音。
『スマイル』 セッションは67年5月18日を最後に中止され、6月3日からは 『スマイリー・スマイル』 用のセッションとして、『スマイル』 のマテリアルの再録音が中心になる。
2-32. Heroes And Villains: Barbershop [session]  1:47 ステレオ
「♪My children were raised...」の部分のバック・コーラスの録音。
2-33. Heroes And Villains: Children Were Raised [remake]  1:03 モノラル?
「♪My children were raised...」の部分のハープシコードによるバッキング・トラックの録音。
2-34. Heroes And Villains: Children Were Raised [master take overdubs mix 1]  0:26 ステレオ
「♪My children were raised...」の部分のブライアンとマイクのコーラス。
2-35. Heroes And Villains: Children Were Raised [master take a capella]  0:30 ステレオ
「♪My children were raised...」の部分のボーカルとコーラスのみ(演奏も小さく聴こえる)。
ボーナス・トラック
2-36. Heroes And Villains Piano Demo (incorporating “I'm In Great Shape” and “Barnyard”)
   Brian with Van Dyke Parks and “Humble Harve” Miller, KHJ Radio  66/11/4  4:18 モノラル

下の2つのトラックの録音をしている時にスタジオにやってきたラジオDJのハンブル・ハーヴにブライアンがピアノで弾いて聴かせた「Heroes And Villains」。
「I'm In Great Shape」と「Barnyard」の部分も含まれており、これらの曲のリード・ボーカルは 『スマイル』 セッションでは録音されなかったため、当時のブライアンの声で歌を聴くことができるのはこのテープのみ。
『エンドレス・ハーモニー』('98)が初出だが、ここにはそれより前後が長く収録されている。

2-37. Psycodelic Sounds: Brian Falls Into A Microphone  66/11/4  1:09 モノラル
ディスク1の27トラック目の寸劇「Brian Falls Into A Piano」の続きで、今度はマイクロフォンの中に入り込んだブライアンと友人とのやり取り。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。
2-38. Psycodelic Sounds: Moaning Laughing  66/11/4  1:08 モノラル
うめき声と笑い声。上の寸劇と同じ時の録音。


【CD Disc 3】 セッション音源集 パート2 YouTube(シークレット・トラック含まず)
"Do You Like Worms"
66/10/18
3-1. Do You Like Worms: Part 1  5:20 ステレオ
冒頭のパートのバッキング・トラックの録音。
3-2. Do You Like Worms: Part 2 (Bicycle Rider)  1:55 モノラル?
「♪Bicycle rider...」の部分のバッキング・トラックの録音。
3-3. Do You Like Worms: Part 3  2:43 ステレオ
中間部(「ハワイアン・チャント」の部分)のバッキング・トラックの録音。
3-4. Do You Like Worms: Part 4 (Bicycle Rider)  1:10 モノラル?
エンディング部分のハープシコードの録音。
67/1/5
3-5. Do You Like Worms: Bicycle Rider Overdubs (Heroes And Villains Part 2)  0:24 ステレオ
「♪Bicycle rider...」の部分のボーカル入り。
"The Old Master Painter / You Are My Sunshine"
3-6. My Only Sunshine: Parts 1 & 2  66/11/14  6:50 ステレオ
バッキング・トラックの録音。後半は「Heroes And Villains Part1」(『コレクターズ・ボックス』 のアナログ・シングルや 『デラックス・エディション』 ディスク2に収録)のエンディングに使用されるパートのバッキング・トラックの録音。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。
3-7. My Only Sunshine: Part 2 [master take with vocal overdubs]  67/2/10  0:45 ステレオ
「Heroes And Villains Part1」のエンディングのパートのコーラスのみ。
"Cabin Essence"  66/10/3
3-8. Cabin Essence: Verse (Home On The Range)  2:14 ステレオ
冒頭の部分のバッキング・トラックの録音。
3-9. Cabin Essence: Chorus (Who Ran The Iron Horse)  2:29 ステレオ
メロディが変わる部分(コーラスだけで構成されているパート)のバッキング・トラックの録音。
3-10. Cabin Essence: Tag (Have You Seen The Grand Coolie)  2:31 ステレオ
エンディングのパートのバッキング・トラックの録音。

"Wonderful"

66/8/25
3-11. Wonderful [version 1]  2:59 モノラル?
バッキング・トラックの録音。
67/1/9
3-12. Wonderful [version 2 "Rock With Me, Henry"]  3:26 ステレオ
アレンジを変えて再録音したバッキング・トラックと、ボーカルの録音。
3-13. Wonderful [version 2 tag]  2:54 ステレオ
上で聴けるボーカル・パートのセッション。
67/4/10?
3-14. Wonderful [version 3]  2:42 ステレオ
さらに違うアレンジでの録音。後半ではメンバーのバック・コーラスが聴ける。
"Look"("Song For Children")
3-15. Look [session]  66/8/12  4:52 ステレオ
バッキング・トラックの録音。
"Child Is Father Of The Man"
3-16. Child Is Father Of The Man [version 1]  66/10/7  4:58 ステレオ
「♪Father of the man, Father of the man...」と歌われる部分のバッキング・トラックの録音。
3-17. Child Is Father Of The Man [version 2]  66/10/11  5:38 ステレオ
上記以外の部分を含めたバッキング・トラックの録音。
『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 によればこの日は「Cabin Essence」の録音で、「Child Is Father Of The Man」は7日にバッキング・トラック、12日にボーカルのオーバーダブが行われている。

配信アルバム 『1968 - Wake The World』('18)に、これとは違う編集版が収録されている。
"Surf's Up"
3-18. Surf's Up: 1st Movement  66/11/4  4:56 ステレオ
1回目のトラッキング・セッションから。
3:15からのバッキング・トラックは 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 のディスク5に「Surf's Up [track only]」として収録されていた。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。
3-19. Surf's Up: Talking Horns  66/11/7  3:42  モノラル?
この日はホルンのオーバーダブが行われたが、集まったブラス担当のミュージシャンが楽器を通して話をする音も録音された。
これはディスク1のトラック27やディスク2のトラック37同様の「ユーモア・レコーディング」で、フレンチ・ホルンの中に落っこちてしまった「ジョージ」を助け出すやり取りを録音しようとしたもの。
3-20. Surf's Up: Piano Demo [master take]  66/12/15  3:55 ステレオ
『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク2に収録のものと同じ音源だが、ステレオ化されており、演奏をやめるところまで聴ける。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。
"I Wanna Be Around / Workshop(Friday Night)"
3-21. Jazz / I Wanna Be Around / Friday Night [session]  66/11/29  3:08 ステレオ
バッキング・トラックの録音。前半には即興で演奏されたジャズ・インストを収録。
"Vegetables"
3-22. Vegetables: Verse [master take track]  67/4/4 - 4/11  2:04 ステレオ
バッキング・トラックの録音。
3-23. Vegetables: Sleep A Lot [chorus]  67/4/7  2:34 ステレオ
『ワイルド・ハニー』 収録の「Mama Says」として再録されるパートのボーカル録音。
3-24. Vegetables: Chorus 1 [master take]  67/4/11?  1:06 ステレオ
上の「Sleep A Lot」のパートのマスター・テイク。最初は演奏のみでコーラスがフェイド・インし、演奏がフェイド・アウトしてコーラスのみになるという編集が施されている。
3-25. Vegetables: 2nd Chorus [master take track and backing vocals]  67/4/11?  1:02 ステレオ
「Sleep A Lot」のパートでアカペラのようになる部分のバック・コーラスのマスター・テイク。
3-26. Vegetables: Insert (Part 4) [master take]  67/4/12? 0:37 ステレオ
「♪パッパッパッパ、トゥルルッ、トゥルルッ」の部分。
シークレット・トラック
3-27. Vegetables: Crunching Session  1:02 モノラル

ディスク1の14曲目「Vega-Tables」用の「野菜をかじる音」のセッション。
ポール・マッカートニーがスタジオを訪れたという67年4月10日の録音か?

3-28. Workshop Session  1:40 モノラル
ディスク1の13曲目「Workshop」に使われた大工道具の音。66年11月29日録音。
『20/20』 収録の「Do It Again」のアルバム・バージョンのエンディングでも使われている。

このあとさらにオルガンの音が入っているが、これは「Heroes And Villains」の「♪Heroes and villains, Just see what you done-done...」の部分のベース・パートだと思われる。


【CD Disc 4】 セッション音源集 パート3 YouTube(シークレット・トラック含まず)
"Vegetables" [continued]
4-1. Vegetables: Fade  67/4/12  5:27 ステレオ
エンディング部分のバッキング・トラックの録音。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。
4-2. Vegetables: Ballad Insert  67/4/14  1:02 ステレオ
「♪んんんんんんん〜」というコーラスとともに「I know that you'll feel better when...」と歌われる部分の、「♪んんんんんんん〜」というコーラスの録音。
"Holidays"
4-3. Holidays [session]  66/9/8  7:34 ステレオ
セッションの抜粋。
"Wind Chimes"
66/8/3
4-4. Wind Chimes [version 1]  66/8/3  6:40 ステレオ
バッキング・トラックの録音。
66/10/5
4-5. Wind Chimes [version 2]  5:00 ステレオ
マリンバなどを使ったバッキング・トラックの録音。
4-6. Wind Chimes [version 2 tag]  2:51 ステレオ
中間部でピアノだけになるパートの録音。
"The Elements: Fire(Mrs. O'Leary's Cow)"
4-7. The Elements: Fire  66/11/28  8:22 ステレオ
セッションの抜粋。このセッションでは参加したミュージシャンが消防士のヘルメット(本物ではなく、プラスチック製のおもちゃ)をかぶって演奏した。この模様はDVD 『アン・アメリカン・バンド』 で見られる。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。
"Love To Say Dada / Cool, Cool Water"

66/12/22 "Da Da" session

4-8. Da Da [taped piano strings]  0:57 モノラル
ピアノのみによる伴奏。
4-9. Da Da [Fender Rhodes]  1:25 ステレオ
ピアノとエレクトリック・ピアノによる伴奏。

67/5/16 - 5/18 "Love To Say Dada" session

4-10. Love To Say Dada: Part 1  67/5/16  1:22 ステレオ
冒頭の部分のバッキング・トラックの録音。
4-11. Love To Say Dada: Part 2  67/5/17  1:57 ステレオ
「♪A-wa wa ho wa...」のパートのバッキング・トラックの録音。
4-12. Love To Say Dada: Part 2 [master take]  67/5/17  1:20 ステレオ
上と同じパートのマスター・テイクとされたバッキング・トラック。ただし今回編集されてディスク1に収められた「Love To Say Dada」には使われていない。
4-13. Love To Say Dada: Part 2 [second day]  67/5/18  1:58 ステレオ
上と同じパートのバッキング・トラックの録音。
この日以降、『スマイル』 用のセッションは行われることはなかった。
"Cool, Cool Water"
4-14. Cool, Cool Water [version 1]  67/6/7  2:21 ステレオ
のちに 『サンフラワー』 に収録される同タイトルの曲の冒頭部分で、「Love To Say Dada」から派生したもの。『スマイリー・スマイル』 セッションで録音された初期のテイク。
4-15. Cool, Cool Water [version 2]  67/10/26 & 10/29  3:35 ステレオ

『ワイルド・ハニー』 セッションでの録音。
『デラックス・エディション』 ディスク2にも収録。

このテイクはこれまで以下の編集盤に収録されており、すべてミックスが異なる。
・1993年 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 ディスク3「Cool, Cool Water」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がある。
・2011年 『スマイル・コレクターズ・ボックス』 ディスク4「Cool, Cool Water [version 2]」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がない。2回目から他の盤にない「ウ〜」というコーラスが加わる。
・2017年 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1「Cool, Cool Water [alternate early version]」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がない。
・2017年 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 「Cool, Cool Water [alternate mix]」 … 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版から楽器の伴奏の音量を下げ、アカペラのようにしたもの。

Smile additional sessions
4-16. You're Welcome  66/12/15  6:41 モノラル
シングル「Heroes And Villains」のB面曲の録音。
歌いながらマイクに近づいたり、声の大きさを徐々に変えていったり、声を震わせて歌ったりといろいろと試されている。
『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 によればこの曲の録音は66年12月13日と16日。
4-17. You're With Me Tonight  67/6/6 & 6/7  2:46 ステレオ
『スマイリー・スマイル』 セッションでの録音で、同アルバム収録の「With Me Tonight」の初期テイクの録音。『スマイリー・スマイル』 のテイクよりずいぶん陽気な雰囲気のアレンジ。
『ホーソーン・カリフォルニア』('01)ディスク2に収録の「You're With Me Tonight」と 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』('17)ディスク2に収録の「With Me Tonight」はこの音源とは異なる未発表セクション。
4-18. Tones / Tune X (Carl Wilson)  67/3/3 - 3/31  2:18 ステレオ
『スマイル』 の録音をしている時期に録音されたカール作の未発表インストゥルメンタル。
44秒のあたりで「ブツッ」というノイズが入るが、元のテープに入っているものかどうかは不明(アマゾンMP3iTunes のサンプルでちょうどこの部分が聴けるのだが、やはりノイズが入るので、CDだけの現象ではないようだ)。
4-19. I Don't Know (Dennis Wilson)  67/1/12  3:02 ステレオ
『スマイル』 の録音をしている時期に録音されたデニス作の未発表インストゥルメンタル。
4-20. Three Blind Mice  65/10/15  2:11 ステレオ
『スマイル』 の録音が開始される前に録音されたブライアン作の未発表インストゥルメンタル。
同タイトルの童謡とは別物。
4-21. Tetter Totter Love (Jasper Daily)  67/1/25 & 2/9?  1:49 モノラル
『スマイル』 の録音をしている時期に録音されたブライアン作のコミカルな曲。歌っているのは 『スマイル』 セッションを撮影していたカメラマンのジャスパー・デイリーで、ブラザー・レコードからレコードを出す計画があったが、結局リリースされなかった。
ボーナス・トラック
4-22. Psycodelic Sounds: Underwater Chant  66/11/4  1:45 モノラル
海の中を魚が泳ぐ様子をコーラスで表現した(?)もの。
同じ時に録音されたものがディスク1と2のボーナス・トラックにも収録されている。
4-23. Hal Blaine Vega-Tables Promo Session  66/11/11  1:28 モノラル
上のトラックと同様、一連の「ユーモア」レコーディングの一つで、ドラマーのハル・ブレインが自分の家の庭に植えてある野菜を侵入者から守ろうとする男を演じた寸劇の一部。
『ホーソーン・カリフォルニア』('01)ディスク2に収録の「Vegetable Promo [instrumental section]」にもこの音源が使われている。
『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 によればこの録音が行われたのは66年11月16日。
4-24. Heroes And Villains: Early Version Outtake Sections  67/1月 - 2月  5:04 モノラル
初期テイクを編集して作られた別ミックス。基本的にはいわゆる「カンティーナ」バージョン(『コレクターズ・ボックス』 のアナログ・シングルや 『デラックス・エディション』 ディスク2に収録の「Heroes And Villains Part1」)と同じ構成。
シークレット・トラック
4-25. Elements Fire [burning wood session]  0:45 ステレオ

ディスク1の17曲目「Fire(Mrs. O'Leary's Cow)」に挿入された「物が燃える音」。途中から演奏もフェイド・インしてきて小さく鳴っている。



【CD Disc 5】 セッション音源集 パート4 YouTube(シークレット・トラック含まず)
"Good Vibrations"
5-1. Good Vibrations: Gold Star  66/2/18 [the Pet Sounds session]  7:28 ステレオ
『ペット・サウンズ』 セッション中に録音されたもので、66年2月17日から9月21日まで22回におよんだセッションから。
5-2. Good Vibrations: Gold Star  66/4/9  6:57 ステレオ
5回目のセッションから。
5-3. Good Vibrations: Western  66/5/4 [first chorus]  2:24 ステレオ
6回目のセッションから。
5-4. Good Vibrations: Western  66/5/4 [second chorus & fade]  3:28 ステレオ
6回目のセッションから。
5-5. Good Vibrations: Sunset Sound  66/5/24 [part 1]  1:20 ステレオ
7回目のセッションから。ブライアンはこの曲を頭から4つのセクションに分けて録ることにした。そのパート1。
5-6. Good Vibrations: Sunset Sound  66/5/24 [parts 2 & 3]  1:45 ステレオ
7回目のセッションから。パート2と3の部分。
5-7. Good Vibrations: Sunset Sound  66/5/24 [part 4]  0:47 モノラル
7回目のセッションから。パート4の部分(曲の終りのフェイド・アウト部分)。
5-8. Good Vibrations: Western  66/5/27 [part C]  3:32 ステレオ
10回目のセッションから。「♪Gotta keep those loving good vibrations, A happenin with her...」の部分の録音。
5-9. Good Vibrations: Western  66/5/27 [chorus]  3:04 ステレオ
10回目のセッションから。「♪Good, good, good, good vibrations〜」の部分の録音。
5-10. Good Vibrations: Western  66/5/27 [fade sequence]  1:55 ステレオ
10回目のセッションから。エンディング部分。
5-11. Good Vibrations(Inspiration): Western  66/6/2 [part 1]  2:25 ステレオ
11/12回目のセッションから。「♪Gotta keep those loving good vibrations, A happenin with her...」の部分の録音。
5-12. Good Vibrations(Inspiration): Western  66/6/2 [part 3]  0:57 ステレオ
11/12回目のセッションから。「♪Good, good, good, good vibrations〜」の部分の録音。
5-13. Good Vibrations(Inspiration): Western  66/6/2 [part 4]  0:49 ステレオ
11/12回目のセッションから。「♪Good, good, good, good vibrations〜」の部分の録音。
5-14. Good Vibrations: Western  66/6/16 [part 1]  6:24 ステレオ
15/16回目のセッションから。さらにアレンジを変えて各パートを録音。
5-15. Good Vibrations: Western  66/6/16 [part 2 & verse]  1:06 ステレオ
15/16回目のセッションから。「♪Gotta keep those loving good vibrations, A happenin with her...」の部分の録音。
5-16. Good Vibrations: Western  66/6/16 [part 2 continued]  5:54 ステレオ
15/16回目のセッションから。「♪Gotta keep those loving good vibrations, A happenin with her...」の部分および冒頭部分の録音。
5-17. Good Vibrations: Western  66/6/18 [part 1]  1:09 ステレオ
17回目のセッションから。「♪Gotta keep those loving good vibrations, A happenin with her...」の部分の録音。
5-18. Good Vibrations: Western  66/6/18 [part 2]  5:02 ステレオ
17回目のセッションから。冒頭部分の録音。
5-19. Good Vibrations (Persuasion): Western  66/9/1  1:48 モノラル
20回目のセッションから。「♪Gotta keep those loving good vibrations, A happenin with her...」の部分の録音で、完成版と同様、オルガンを使った静かなアレンジになっている。
5-20. Good Vibrations: Western  66/9/1 [new bridge]  3:39 ステレオ
20回目のセッションから。やはり「♪Gotta keep those loving good vibrations, A happenin with her...」の部分の録音で、ほぼ完成版と同じ演奏が聴ける。
5-21. Good Vibrations: Session Masters  6:14 ステレオ
「Good Vibrations」の各パートのマスター・テイク(とされたもの)をつないだもので、『スマイル デラックス・エディション』 ディスク2に収録の「Session Highlights」(8:19)の頭から2:06までをカットした短縮版(ブライアンの「Here we go」の声から始まる)。
6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク6に収録の「Stereo Track Sections」(3:50)はこれをさらに短くしたもの。

この編集音源はもともとは1990年のCD化の際に 『スマイリー・スマイル / ワイルド・ハニー』 のボーナス・トラックとしてモノラル・ミックスで初登場し、『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)でもう少し長くなり、「Good Vibrations」の40周年記念CDシングル('06)や 『スマイル デラックス・エディション』 でステレオ化されたもの。

※まとめると、『スマイリー・スマイル』 のボーナス・トラックの「Various Sessions」(6:54)に音源を追加して伸ばしたものが 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク5に収録の「Sessions」(15:18)で、それの8:27までをステレオ化したものが 『スマイル デラックス・エディション』('11)に収録の「Session Highlights」(8:19)で、それの冒頭約2分をカットしたものが 『スマイル コレクターズ・ボックス』('11)ディスク5に収録の「Session Masters」(6:14)で、それをさらに縮めたのが 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク6に収録の「Stereo Track Sections」(3:50)。

この曲のセッション音源の編集版については 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 のページで。
5-22. Good Vibrations: Single Version Stereo Track  3:56 ステレオ

完成版の構成に合わせて新たに作られたステレオ・バッキング・トラック。

これまでに発表されたこの曲のカラオケは以下の通りで、すべて微妙に編集が違い、完成版とまったく同じものもない。すべてステレオ。
■『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク5の「Sessions」の11:26から15:18まで
■「Good Vibrations」の40周年記念CDシングル('06)の「Instrumental」
■『スマイル コレクターズ・ボックス』('11)ディスク5の「Single Version Stereo Track」

また、『スマイリー・スマイル』 のボーナス・トラックとして初登場した「Early Take」(=『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 収録の「Sessions」の8:27から11:26までと同じ)のカラオケも以下に収録されている。どちらもステレオで、エンディングの編集が微妙に違う。
■『ペット・サウンズ・セッションズ』('97)ディスク2と 『ペット・サウンズ 50周年記念スーパー・デラックス・エディション』('16)ディスク3の「Stereo Backing Track」
■『スマイル コレクターズ・ボックス』('11)ディスク5の1曲目の4:25から終わりまで

5-23. Good Good Good Vibrations [first version with overdubs]  66/3月  3:43 ステレオ
『スマイリー・スマイル』 のボーナス・トラックとして初登場した「Early Take」(=『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 収録の「Sessions」の8:27から11:26までと同じ)のステレオ・ミックス。
ただしまったく同じではなく、冒頭にカウントが付けられ、途中の「♪Good, good, good, good vibrations〜」が1回多く、エンディングがフェイド・アウトせずに演奏をやめるところまで聴ける。また、「Early Take」では聴こえないコーラスも入っている。
ここで歌われている歌詞はトニー・アッシャーの書いた通りのもの。
5-24. Good Vibrations: Alternate Edit  66/8/24  3:35 モノラル
『レアリティーズ』('83)や「Good Vibrations」の40周年記念CDシングル('06)に収録されていた別ミックスと同じ音源だが、ボーカルが入っていない部分に上のトラックのブライアンのボーカルを入れて補完した新編集版。
シークレット・トラック
5-25. Good Vibrations: Tape Rewind  0:27 モノラル
再生していた「Good Vibrations」のテープを巻き戻す音と会話(トニー・アッシャーと録音技師?)


【LP】 Side 1から3まではCDのディスク1の1〜19曲目と同じ YouTube(5曲のみ)
Side 4
1. You're Welcome [stereo mix]  1:10 ステレオ
シングル「Heroes And Villains」のB面曲の初ステレオ化。
このミックスは今のところこのLPでしか聴けない。
2. Vega-Tables [stereo mix]  3:45 ステレオ
CDのディスク1の14曲目「Vega-Tables」のステレオ・ミックスだが、モノラル版にあるイントロはなく、いきなり歌から始まる。
発売当初はこのLPでしか聴けなかったが、2013年の6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2で初CD化された。
3. Wind Chimes [stereo mix]  3:12 ステレオ
CDのディスク1の16曲目「Wind Chimes」のステレオ・ミックス。
発売当初はこのLPでしか聴けなかったが、6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2で初CD化された。
4. Cabin Essence [session highlights and stereo backing track]  5:18 ステレオ
CDのディスク3の8〜9曲目の「Cabin Essence」のセッション音源を編集したもの。頭から約2分は8曲目「Verse(Home On The Range)」をそのまま使用し、あとは各パートのマスター・テイクをつないだステレオ・バッキング・トラックになっている。
このLPと 『デラックス・エディション』 ディスク2に収録されている。
5. Surf's Up [session excerpt and stereo mix]  4:49  ステレオ

CDのディスク1の12曲目「Surf's Up」のステレオ・ミックス。冒頭約40秒は録音時の会話が収められているが、これはCDのディスク3の18曲目「Surf's Up: 1st Movement」からの抜粋。
このミックスは今のところこのLPでしか聴けない。



【7"Single 1】 Heroes and Villains
Side A : Heroes And Villains Part 1  3:10 モノラル

「Heroes And Villains」のセッションで録りためた素材を使って、ブライアンが67年2月に編集・ミックスしたシングル用のミックス。いわゆる「カンティーナ」バージョン。
『スマイル』 セッションより早く録音が開始されてシングルで発売された「Good Vibrations」を除けば、ブライアンが 『スマイル』 関連の音源で当時完成させた唯一のバージョン(本人は「完成」後も何度も手を入れようとしていたが)。
1990年のCD化の際に 『スマイリー・スマイル / ワイルド・ハニー』 のボーナス・トラックとして初登場した「Alternate Take」とほぼ同じものだが、エンディングのフェイド・アウトが少し長くなっている。
『デラックス・エディション』 ディスク2や6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2にも収録。

Side B : Heroes And Villains Part 2  4:18 モノラル
上のB面として「Heroes And Villains」の「Part 2」を収録することが考えられており、そのためにいくつかのパーツが録音されたものの、ブライアンがまとめることができずに結局完成しなかった。
商品にタイトル以外のデータが掲載されていないのでよくわからないが、「Part 2」用に録音した素材を編集して新たに作ったバージョンだろうと思われる。
『デラックス・エディション』 ディスク2や6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2にも収録。
【7"Single 2】 Vega-Tables
Side A : Vega-Tables [7''single mix]  3:44 モノラル
CDのディスク1の14曲目「Vega-Tables」の別ミックス。イントロはなく、いきなり歌から始まり、18〜20秒付近にコーラスが追加されている。
このミックスは今のところこのシングルでしか聴けない。
Side B : Surf's Up  4:12 モノラル
CDのディスク1の12曲目「Surf's Up」と同じもの。


●日本盤の仕様

完全初回限定盤/輸入盤国内仕様(輸入盤に日本語解説書を付けたもの)

LPサイズの外箱(厚紙をレイヤー状に重ねることにより、ジャケットの「スマイル・ショップ」を立体的に再現している)の中に、以下を収録。

■CD5枚(LP大の紙製ホルダーに収納)
■アナログ2枚組LP 『スマイル』(見開きジャケット、12ページのカラー・ブックレット付き)
■アナログ・シングル「英雄と悪漢」(ピクチャー・スリーブ付き)
■アナログ・シングル「ヴェガ・テーブルズ」(ピクチャー・スリーブ付き)
■60ページの英文ハードカバー・ブックレット
■ジャケット・ポスター
■16ページの日本語解説書

【英文ブックレットの内容】
多くの写真とともに以下の文章を掲載
●ブライアン・ウィルソン 「音楽は神の声」
●トム・ノーラン(作家) 『スマイル』 の詩について
●メンバーのコメント : アル・ジャーディン/マイク・ラヴ/デニス・ウィルソン(生前のコメント)/カール・ウィルソン(生前のコメント)/ブルース・ジョンストン
●ビーチ・ボーイズの各メンバーについてのブライアンのコメント
●ピーター・リューム 『スマイル』 が持つ意味
●収録曲レコーディング・データ : CDディスク1のボーナス・トラックとディスク2〜5のみ
●ドミニク・プリオリ(作家) 『スマイル』 年表(1965年〜1967年まで)
●フランク・ホルムズ(ジャケットのデザイナー) 『スマイル』 のジャケット・アートについて
●歌詞 : 『スマイル』 本編の曲とボーナス・トラックから4曲(Heroes And Villains [single version] / He Gives Speechs / Vage-Tables [demo] / You're Welcom)のみ
●関係者の回想 : マリリン・ウィルソン=ラザフォード(ブライアンの最初の妻)/ダイアン・ローヴェル(マリリンの姉)/ディーン・トーレンス(ジャン&ディーン)/マーク・ヴォルマン(タートルズ)/ダニー・ハットン(スリー・ドッグ・ナイト)&マイケル・ヴォッセ&デヴィッド・アンダール
●プロデューサーズ・ノート : マーク・リネット/アラン・ボイド/デニス・ウルフ
●ドミニク・プリオリ(作家) 『スマイル』 作品解説
●収録曲一覧(タイトルのみ)
●製作者クレジット
※他、4箇所にブライアンの自筆の短いコメントを掲載

【日本語解説書の内容】
●英文ブックレット掲載の文章の翻訳(以下の3点以外はすべて翻訳されている → 収録曲レコーディング・データ/『スマイル』 年表/製作者クレジット)
●萩原健太による解説(個々の曲解説は 『スマイル』 本編の曲[ディスク1の1〜19まで]のみ) → 発売フォーマットにより微妙に変えられている





◎デラックス・エディション CD2枚 



日本盤(TOCP-71113〜4)  輸入盤  MP3(シークレット・トラックは含まれない)

YouTube(シークレット・トラック含まず)


ディスク1は上記商品のディスク1と同じ/ディスク2はセッション音源の抜粋

【Disc 1】 ブライアンのソロ版 『スマイル』 をもとに構成したビーチ・ボーイズ版 『スマイル』
内容はコレクターズ・ボックスの欄

【Disc 2】 セッション音源集
2-1. Our Prayer "Dialog"[session]  66/9/19  3:01 ステレオ
この曲の最初のセッションから。
ブライアンが、この曲はアルバムのイントロだと語っている。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク2の1曲目と同じ。
2-2. Heroes And Villains Part 1  3:10 モノラル
「Heroes And Villains」のセッションで録りためた素材を使って、ブライアンが67年2月に編集・ミックスしたシングル用のミックス。いわゆる「カンティーナ」バージョン。
『スマイル』 セッションより早く録音が開始されてシングルで発売された「Good Vibrations」を除けば、ブライアンが 『スマイル』 関連の音源で当時完成させた唯一のバージョン(本人は「完成」後も何度も手を入れようとしていたが)。
1990年のCD化の際に 『スマイリー・スマイル / ワイルド・ハニー』 のボーナス・トラックとして初登場した「Alternate Take」とほぼ同じものだが、エンディングのフェイド・アウトが少し長くなっている。

『コレクターズ・ボックス』 のアナログ・シングル「Heroes And Villains」のA面と同じ。
発売当初はこのバージョンが収録されているCDはこの商品のみだったが、のちに6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2にも収録された。
2-3. Heroes And Villains Part 2  4:18 モノラル
上のB面として「Heroes And Villains」の「Part 2」を収録することが考えられており、そのためにいくつかのパーツが録音されたものの、ブライアンがまとめることができずに結局完成しなかった。
商品にタイトル以外のデータが掲載されていないのでよくわからないが、「Part 2」用に録音した素材を編集して新たに作ったバージョンだろうと思われる。

『コレクターズ・ボックス』 のアナログ・シングル「Heroes And Villains」のB面と同じ。
発売当初はこのバージョンが収録されているCDはこの商品のみだったが、のちに6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2にも収録された。
2-4. Heroes And Villains: Children Were Raised  67/1/27  2:06 ステレオ
短いコーラスの録音。
録音中にメンバーの誰かが「去年の今頃は(コンサートで)日本にいたな」と言っている。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク2の13曲目と同じ。
2-5. Heroes And Villains: Prelude To Fade  67/2/15  3:43 ステレオ
ストリングスとフレンチ・ホルンによるインスト・パートの録音。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク2の19曲目と同じ。
2-6. My Only Sunshine: Parts 1 & 2  66/11/14  6:50 ステレオ
バッキング・トラックの録音。後半は「Heroes And Villains Part1」(『コレクターズ・ボックス』  のアナログ・シングルや 『デラックス・エディション』 ディスク2に収録)のエンディングに使用されるパートのバッキング・トラックの録音。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク3の6曲目と同じ。
2-7. Cabin Essence [session highlights and stereo backing track]  66/10/3  5:18 ステレオ

『コレクターズ・ボックス』 ディスク3の8〜9曲目の「Cabin Essence」のセッション音源を編集したもの。頭から約2分は8曲目「Verse(Home On The Range)」をそのまま使用し、あとは各パートのマスター・テイクをつないだステレオ・バッキング・トラックになっている。

『コレクターズ・ボックス』 のアナログLPのサイド4の4曲目と同じ。
このバージョンが収録されているCDはこの商品のみ

2-8. Surf's Up: 1st Movement  66/11/4  4:56 ステレオ
1回目のトラッキング・セッションから。
3:15からのバッキング・トラックは 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 のディスク5に「Surf's Up [track only]」として収録されていた。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク3の18曲目と同じ。
2-9. Surf's Up: Piano Demo [master take]  66/12/15  3:55 ステレオ
『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク2に収録のものと同じ音源だが、ステレオ化されており、演奏をやめるところまで聴ける。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク3の20曲目と同じ。
2-10. Vegetables: Fade  67/4/12  5:27 ステレオ
エンディング部分のバッキング・トラックの録音。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク4の1曲目と同じ。
2-11. The Elements: Fire  66/11/28  8:22 ステレオ
セッションの抜粋。このセッションでは参加したミュージシャンが消防士のヘルメット(本物ではなく、プラスチック製のおもちゃ)をかぶって演奏した。この模様はDVD 『アン・アメリカン・バンド』 で見られる。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク4の7曲目と同じ。
2-12. Cool, Cool Water [version 2]  67/10/26 & 10/29  3:35 ステレオ

『ワイルド・ハニー』 セッションでの録音。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク4の15曲目と同じ。

このテイクはこれまで以下の編集盤に収録されており、すべてミックスが異なる。
・1993年 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 ディスク3「Cool, Cool Water」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がある。
・2011年 『スマイル・コレクターズ・ボックス』 ディスク4「Cool, Cool Water [version 2]」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がない。2回目から他の盤にない「ウ〜」というコーラスが加わる。
・2017年 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1「Cool, Cool Water [alternate early version]」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がない。
・2017年 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 「Cool, Cool Water [alternate mix]」 … 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版から楽器の伴奏の音量を下げ、アカペラのようにしたもの。

2-13. Good Vibrations [session highlights]  8:19 ステレオ
「Good Vibrations」のセッションの断片を集めたもので、このCDのみに収録されているバージョン
『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク5に収録の「Sessions」(15:18)の8:27までとほぼ同じ(エンディングが8:12ぐらいで終り、0コンマ数秒短くなっている所が何箇所かある)だが、すべてステレオになっている。また、この「Session Highlights」の2:06のブライアンの「Here we go」の声より前をカットした短縮版が、『コレクターズ・ボックス』 ディスク5に収録の「Session Masters」(6:14)。

この曲のセッション音源の編集版については 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 のページで。
シークレット・トラック
2-14. Psycodelic Sounds: Brian Falls Into A Microphone  66/11/4  1:09 モノラル
『コレクターズ・ボックス』 ディスク1の27トラック目の寸劇「Brian Falls Into A Piano」の続きで、今度はマイクロフォンの中に入り込んだブライアンと友人とのやり取り。
『コレクターズ・ボックス』 ディスク2の37曲目と同じ。


●日本盤の仕様

初回生産限定盤

CDサイズの紙製外箱の中に、以下を収録。

■CD2枚(2枚の紙製スリーブに収納)
■36ページの英文ブックレット
■28ページの日本語解説書 
■ジャケット・ポスター(『コレクターズ・ボックス』 のものより小さいサイズ)
■「スマイル」缶バッジ(1インチ大)

英文ブックレットは 『コレクターズ・ボックス』 付属のブックレットの抜粋で、写真とブライアンの「音楽は神の声」、トム・ノーランの文章、収録曲レコーディング・データ、プロデューサーズ・ノート(マーク・リネット/アラン・ボイド/デニス・ウルフ)、製作者クレジットを掲載。

日本語解説書は収録曲レコーディング・データと製作者クレジット以外の翻訳と萩原健太による解説(個々の曲解説はシークレット・トラック以外の全収録曲を掲載)、英語歌詞・対訳(『スマイル』 本編の曲とボーナス・トラックから4曲のみ)を掲載。





◎通常盤 CD1枚 



日本盤(TOCP-71112)  輸入盤

YouTube(シークレット・トラック含まず)


上記2商品のディスク1と同じ

内容はコレクターズ・ボックスの欄


●日本盤の仕様

パッケージは通常のプラケース。
8ページの英文ブックレットと24ページの日本語解説書付き

英文ブックレットは 『コレクターズ・ボックス』 付属のブックレットの超抜粋で、写真とブライアンの「音楽は神の声」、製作者クレジットのみ掲載。

日本語解説書はブライアンの「音楽は神の声」の翻訳と萩原健太による解説(個々の曲解説はシークレット・トラック以外の全27曲を掲載)、英語歌詞・対訳(『スマイル』 本編の曲とボーナス・トラックから4曲のみ)を掲載。





◎アナログLP LP2枚 



輸入盤 のみ


『コレクターズ・ボックス』 に同梱のアナログLPと同じ

内容はコレクターズ・ボックスの欄






1966年8月3日から1967年5月18日まで行われたアルバム 『スマイル』 セッションの音源を収めたもの。
このセッションは途中で中断し、再開されることはなかった。アルバムは完成しないまま、のちに数曲が発表されただけで、長らく幻のアルバムとなっていたが、2004年にブライアンがソロで一から再録音して新作アルバムとして完成させた。

いちおうディスク1にはブライアンのソロ版 『スマイル』 をもとに構成したビーチ・ボーイズ版 『スマイル』 が収められているが、いかんせん録音が完了していない曲も多く、そうした曲についてはボーカルなしとか、デモ音源からボーカルを持ってきたりとか、未完成のままでの収録となっている。

そんなわけでこの商品は、「完成しなかったアルバムの制作途中のマテリアルを集めた音源集」であって、これでなにかとてつもない傑作が聴けることを期待すると肩すかしを食うかもしれない。
『コレクターズ・ボックス』 は完全にマニア向けなので、一般的には1枚ものの通常盤で充分かと思うが、ブライアンのソロ版も合わせて聴くことをおすすめしたい。

CD2枚組の 『デラックス・エディション』 には 『コレクターズ・ボックス』 に入っていないバージョンが1曲と、『コレクターズ・ボックス』 のアナログLPにしか入っていないバージョンが1曲含まれているので要注意。

この商品で初めて 『スマイル』 に触れる人がどんな印象を持つのかさっぱりわからないが、やはりこれは非常に奇妙でありながら、美しく、少しユーモラスな音楽だと思う。

上記4種のフォーマットの商品に合わせてサイン入りやTシャツ、サーフボード付き(!)の限定版が売られたのだが、そのうちの電飾仕掛けのボックスをブライアンが「どお!いいでしょ?」とやっているプロモーション動画を見た時には、何十年も 『スマイル』 については触れるのもいやだという状態が続いたこの人のドラマチックな人生に改めて思いを馳せた。



ブライアンの生きているうちにこうした状況が訪れたことは本当に良かったと思う。時間はかかったが、「The smile that you send out returns to you」 (『スマイリー・スマイル』 の裏ジャケに記載されている一文) というわけだ。

40年以上経っての公式リリースということでいろいろと感慨を抱くファンも多かったようだが、振り返ると個人的にはブライアンのソロ版のリリースの時の方が大きなインパクトがあった。


ところでこのページを作成するのに、『コレクターズ・ボックス』 付属の英文ブックレットを見ながら曲目を記していったのだが、曲目一覧とレコーディング・データのページでタイトルの表記が微妙に違ったりしているものが多く、私なりにアレンジしてある。


●おまけ
 「With Me Tonight / Legendary Radio Broadcasts 1968-1970」
 「Do You Remember」

 
『With Me Tonight』  『Do You Remember』

2016年に発売された非公式盤。
どちらもジャケットを見るとラジオ放送用の音源が収録されているように見えるが、中身は1999年頃に「Sea Of Tunes」という海賊盤レーベルが出した 『Unsurpassed Masters Vol.16 - Smile』 のコピーで、スマイル・セッションの音源を集めたもの。

それ以前に公式リリースされていた音源と、この海賊盤業者が入手した音源を組み合わせて、それなりにアルバムとしての体裁を整えてある。

2011年に公式に 『スマイル』 が発売された現在ではあまり価値のない1枚ではあるが、公式リリースのために手を加えられる前の状態で聴ける曲などもあり、一応ご紹介しておく。

1.Prayer 1:05 ステレオ
アルバム 『20/20』 収録の「Our Prayer」と同じ(もしくはコピー)。スマイル・セッションで録音されたテイクに後からオーバーダビングなどを施したもの。

2.Heroes And Villains 2:55 モノラル
1990年にアルバム 『スマイリー・スマイル』 がCD化された時に付けられたボーナス・トラック「Alternate Take」(『グッド・バイブレーションズ・ボックス』 ディスク2にも収録)と同じ(もしくはコピー)。中間部で、「in the cantina …」と歌われるパートがある別バージョン。

3.Barnyard 0:54 モノラル
公式版 『スマイル』 ディスク1の6曲目「Barnyard」の編集前の状態のようで、デモ音源から抜き出して加えられたブライアンのボーカルがなく、動物の鳴き真似の挿入箇所も多少異なり、「ウーウー」というコーラスは途切れずに最後まで続く。また、こちらはテープの状態が悪いのか、音がヨレる所がある。
これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

4.Do You Like Worms 4:05 ステレオ
『グッド・バイブレーションズ・ボックス』 ディスク2に収録されているモノラルのバージョンに近いが、こちらはステレオで、一部コーラスがなかったり、録音中の会話・咳の音・歌い間違いが残っていたりする。
これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

5.The Old Master Painter / You Are My Sunshine 1:11 ステレオ
公式版 『スマイル』 ディスク1の7曲目にモノラルで収録されている「My Only Sunshine (The Old Master Painter / You Are My Sunshine) 」の1分5秒あたりまでの部分だが、こちらはステレオで、デニスのボーカルが入っておらず、サックスのフレーズも微妙に異なり、ロングトーンのエンディングも公式版のように短く編集されていない。
これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

6.He Gives Speeches 0:55 ステレオ
公式版 『スマイル』 ディスク1の24曲目「He Gives Speeches」と同じだが、純粋に曲のみの収録で、公式版で曲の前後に聴ける録音中の会話は入っていない。

7.Wondeful 2:06 ステレオ
公式版 『スマイル』 コレクターズ・ボックスのディスク3の12曲目「Wonderful [version 2 "Rock With Me, Henry"] 」の1分30秒以降とほぼ同じだが、演奏中の会話が消されておらず、エンディングのフェイド・アウトが公式版より長い。
これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

8.Child Is Father Of The Man 1:45 ステレオ
最初に「♪パッパッパッパ、トゥルルッ、トゥルルッ」(公式版 『スマイル』 コレクターズ・ボックスのディスク3の26曲目「Vegetables: Insert (Part 4) [master take] 」で聴ける)が流れて、公式版 『スマイル』 ディスク1の11曲目「Child Is Father Of The Man」の冒頭のボーカル部分になり(公式版より長いうえにステレオ)、後半はインストで終わる。
公式版 『スマイル』 ではブライアンのソロ版に近づけるためにかなりの編集が行われているが、こちらは当時編集されたままの状態なのではないかと思われる。
これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

9.Cabin Essence 3:31 ステレオ
アルバム 『20/20』 収録のものと同じ(もしくはコピー)。スマイル・セッションで録音されたテイクに後からオーバーダビングなどを施したもの。

10.Look 2:40 ステレオ
公式版 『スマイル』 ディスク1の10曲目にモノラルで収録されている「Look」に近いが、こちらはステレオ。公式リリースのために手を加えられる前の状態のようで、「チャッ、チャッ」というコーラスがなく、一部ドラムが異なり、「Twelfth Street Rag」という曲( YouTube )のフレーズが2回出てくる(公式版では1回に減らされている)。
これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

11.Good Vibrations 3:39 モノラル
『レアリティーズ』 や「Good Vibrations」40周年記念CDシングルに収録されている別ミックスと同じだが、エンディングがほんの少し長く聴ける(公式版はリフレインの3回目で音が消えるが、こちらは4回目で消える)。
厳密に言えば、これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

12.I Wanna Be Around / Friday Night 1:36 ステレオ
公式版 『スマイル』 ディスク1の13曲目にモノラルで収録されている「I Wanna Be Around / Workshop」に近いが、こちらはステレオ。公式版は終りの方が短く編集されているが、こちらは少し長く聴ける。
これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

13.Vega-Tables 3:28 モノラル
『グッド・バイブレーションズ・ボックス』 ディスク2に収録されているバージョンと同じ(もしくはコピー)。

14.Wind Chimes 2:26 ステレオ
公式版 『スマイル』 ディスク1の16曲目にモノラルで収録されている「Wind Chimes」(2013年の6枚組 『カリフォルニアの夢』 にはステレオ・ミックスで収録されている)の編集前の状態のようで、「パー、パ、パー…」と盛り上がる部分は1回しかなく(公式版は2回)、曲の半分以降はピアノとハープシコード(?)のインストが続く。
これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

15.Mrs. O'Leary's Cow 2:34 ステレオ
公式版 『スマイル』 ディスク1の16曲目にモノラルで収録されている「The Elements: Fire (Mrs. O'Leary's Cow) 」に近いが、こちらはステレオで、公式版に入っているコーラスがなく、エンディングがフェイド・アウトで終わる。
これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

16.I Love To Say Da Da 2:25 ステレオ+モノラル
公式版 『スマイル』 ディスク1の18曲目にモノラルで収録されている「Love To Say Dada」と同じ構成だが、こちらはアカペラ・パートのみステレオになっている。アカペラ・パートの終り部分でブライアンの「Yep, yep」という声が聴こえ、その後のパートは 『グッド・バイブレーションズ・ボックス』 のディスク2に収録されている「I Love To Say Da Da」と同じで、「♪ワウ、ワウ、ホゥワ」に合わせて聴こえるコーラスがなく、フェイド・アウトで終わる。
厳密に言えば、これと全く同じ状態の音源は公式リリースされていない。

17.You're Welcome 1:05 モノラル
シングル「Heroes And Villains」のB面で公式リリースされたものと同じだが、こちらは音があまり良くない(頭の方で音が揺れて聴こえる)。

18.Surf's Up 5:15 ステレオ+モノラル
『グッド・バイブレーションズ・ボックス』 ディスク5に収録されている「Surf's Up [track only] 」とディスク2に収録されているブライアンの弾き語りの「Surf's Up」をつなげたもの。




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