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1967 - サンシャイン・トゥモロウ  1と2 ('17)
1967 - Sunshine Tomorrow
1967 - Sunshine Tomorrow 2 - The Studio Sessions
  2を見る


 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』
 1967 - Sunshine Tomorrow



日本盤CD(UICY-15607〜8)  輸入盤CD  MP3

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【Disc 1】
■ Wild Honey Album (Stereo) 
  『ワイルド・ハニー』 全曲のステレオ・ミックス
リリース当時はリアル・ステレオは発売されなかったが、2000年代に入って新たに4曲のステレオ・ミックスが発表されていた。
全曲のステレオ化はこれが初めて。
1-1. Wild Honey  2:45 ステレオ
【モノラルとの違い】
モノラルよりもエンディングのフェイド・アウトが少し長い。
【新旧ステレオの違い】
『グレイテスト・ヒッツ デラックス・エディション 〜偉大なる50年〜』('12)ディスク2と6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク2に収録の旧ステレオはエンディングのフェイド・アウトがモノラルより短く、新ステレオよりボーカルのエコーが少し多め。
間奏のオルガンのミックスもちょっと違う感じ。
また、旧ステレオは1分12秒〜19秒のバックコーラス(「♪Sweet, sweet, a honey bee / Eat, eat up, eat up honey」)が1回分消えていたが、新ステレオは復活している。
1-2. Aren't You Glad  2:16 ステレオ
【モノラルとの違い】
モノラルよりもエンディングのフェイド・アウトが少し短い。
サビの部分以外で拍子を刻んでいるキーボード(?)は、モノラルでは1番の歌に入る前の一小節分は音が消えるが、ステレオは消えない。また、2番の頭の部分でも、ステレオでは一拍目から聴こえるが、モノラルでは2拍目から入ってくる。
ステレオの左チャンネルで聴こえるエレキ・ギターはモノラルのAメロの部分では消されている。
サビの「♪Aren't you glad」の1回目の部分のみ、ステレオとモノラルでテイクが違う。モノラルでは1回目と2回目は歌い方が異なるが、ステレオでは同じになっている(編集で2回目の「♪Aren't you glad」を1回目に貼り付けたっぽい)。
この曲のサビは1番も2番も同じボーカルを使っているようなので、1番でも2番でも全く同じ違いがある。

配信アルバム 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17)に「stereo single mix」という新ステレオ・ミックスが収録されたが、これは1番の歌に入る前の一小節分のキーボードをモノラル同様にカットしたもの(2番の頭の部分のキーボードは消されておらず、一拍目から聴こえる)。
1-3. I Was Made To Love Her  2:07 ステレオ
【モノラルとの違い】
バック・コーラスのうち、1分24〜25秒の「♪Yes, I was made to love her」の「to love her」の部分だけ別テイクを使用している可能性がある。
1-4. Country Air  2:21 ステレオ 
【モノラルとの違い】
ステレオ(新旧とも)の43秒と1分20秒の所で鳴るエレキ・ギターがモノラルでは消されている(1コーラス終了後、ステレオはエレキ・ギターが短いフレーズを3回繰り返すが、モノラルは3回目が消されている)。
【新旧ステレオの違い】
新ステレオのボーカルはモノラル同様に全員の声を均等にまとめている感じがするのに対し、 2013年の6枚組 『カリフォルニアの夢』 ディスク2に収録の旧ステレオはリード・ボーカルに相当するブライアンの声(カールかな?)を少し前に出している。
また、イントロに出てくるニワトリの鳴き声が旧ステレオは右、新ステレオは左であるなど、音の定位も若干異なる。
1-5. A Thing Or Two  2:42 ステレオ 
【モノラルとの違い】
最初の「♪A Thing or two〜」のバックで鳴っているエレキ・ギターが、ステレオでは1フレーズ多い(モノラルでは最後のフレーズが消されている)。
モノラルの1分10秒と1分57秒のところで聴こえるエレキ・ギターの1音がステレオでは消されている。
2回目の「♪A Thing or two〜」のあと(1分57秒ごろ)、モノラルでは完全にブレイクするが、ステレオでは自然につながっている。
また、「♪Do it right baby」で始まるパート(全部で3回)で聴こえる「♪ウッ、ウッ、ウッ、ウィ〜ウッ」というコーラスが、ステレオでは最初から聴こえるが、モノラルでは2回目の「Do it right baby」まで消されている。
1-6. Darlin'  2:14 ステレオ 

【モノラルとの違い】
モノラルでは1分57秒あたりの「♪Darlin'〜」の「ダ」が欠けていたが、この新ステレオではきちんと聴こえるようになっている。また、モノラルよりエンディングのフェイド・アウトがほんの少し長い。

【新旧ステレオの違い】
『グレイテスト・ヒッツ デラックス・エディション 〜偉大なる50年〜』('12)ディスク2に収録の初ステレオ・ミックスは、1分57秒あたりの「♪Darlin'〜」がカットされて全く聴こえない。
6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3のステレオはその「♪Darlin'〜」を復活させた修正版だが、モノラルを忠実に再現しており、「ダ」が欠けている。
また、旧ステレオはエンディングのフェイド・アウトがモノラルより少し短く、全体のエコーが少し多めな感じ。

1-7. I'd Love Just Once To See You  1:49 ステレオ 
1-8. Here Comes The Night  2:44 ステレオ 
【モノラルとの違い】
モノラルよりもエンディングのフェイド・アウトがほんの少し長い。
Aメロの部分で、ステレオの左チャンネルで小さく聴こえるタンバリンはモノラルにはない。
1-9. Let The Wind Blow  2:23 ステレオ
【モノラルとの違い】
モノラルよりもエンディングのフェイド・アウトが少し長い。
1分50秒のくちマネの風の音がモノラルはおだやか、新ステレオは強く、いきなり消える感じ。
【新旧ステレオの違い】
新ステレオのボーカルは真ん中でモノラルのようにまとめて配されているが、『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2と6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3に収録の旧ステレオのボーカルは左右に広げて配されており、エコーも少し多めな感じ。
旧ステレオの1分50秒のくちマネの風の音はモノラルと同じ。
また、旧ステレオのエンディングは新ステレオよりもさらにほんの少し長い。
1-10. How She Boogalooed It  1:59 ステレオ 
間奏以降に入ってくるオルガンはモノラル・ミックス作成の際にダビングされたためステレオ化ができず、間奏以降はモノラルになる。
【モノラルとの違い】
1コーラス終了後から間奏までのインスト部分(42秒〜47秒)で、ステレオの左チャンネルで聴こえるエレキ・ギターはモノラルにはない。
その後に出てくる高音のエレキ・ギターがステレオは1音多い(50秒あたりで「ジャーン」と一旦演奏が終わる直前のほんの一瞬の音)。

配信アルバム 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17)収録の「track and stereo last verse」では間奏以降の部分のステレオ・ミックスが聴けるが、オルガンは入っていない。
1-11. Mama Says  1:08 モノラル 
この曲は8トラック・マスターが見つからなかったため、モノラルのまま収録。
■ Wild Honey Sessions : September-November 1967 
  『ワイルド・ハニー』 セッション(1967年9月15日〜11月15日) 
1-12. Lonely Days [alternate version] (Unknown)  1:45 ステレオ 
『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2で初登場した未発表曲(そちらのブックレットには1967年10月28日録音と記載されている)。
『ホーソーン』 にあった冒頭のカウントがなく、エンディングのインスト部分が長い。また楽器の定位も異なる。

配信アルバム 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17)にセッション中の音源とバッキング・トラックが収録されている。
1-13. Cool Cool Water [alternate early version]  2:08 ステレオ 

後半1分はアルバム 『サンフラワー』('70)収録の「Cool, Cool Water」の冒頭で使用されたパートで、前半1分がその後に出てくるパート。
配信アルバム 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17)の「alternate mix」と同じ構成だが、どちらもミックスが異なる。
前半1分のパートは使われている音のパーツは同じようだが、編集で作った別個のバージョン(パーツの配置や音色などが微妙に異なっている)。
後半1分のパートはこれまで以下の編集盤に収録されており、テイク自体は同じだがすべてミックスが異なる。
・1993年 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 ディスク3「Cool, Cool Water」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がある。
・2011年 『スマイル・コレクターズ・ボックス』 ディスク4「Cool, Cool Water [version 2]」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がない。2回目から他の盤にない「ウ〜」というコーラスが加わる。
・2017年 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1「Cool, Cool Water [alternate early version]」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がない。
・2017年 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 「Cool, Cool Water [alternate mix]」 … 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版から楽器の伴奏の音量を下げ、アカペラのようにしたもの。

『スマイル・コレクターズ・ボックス』 ディスク4に収録の「Cool, Cool Water [version 1]」は 『スマイリー・スマイル』 セッションで録音された初期のテイク。

1-14. Time To Get Alone [alternate early version]  3:08 ステレオ
アルバム 『20/20』('69)収録曲の別テイクで、カールとブライアンが交互にリード・ボーカルを取っており、アルバム版にはない間奏的な部分がある。
『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2に収録の「Time To Get Alone [alternate version]」はこれと同じテイクじだが、楽器の定位がほぼ逆で、コーラスが加えられているなどミックスが違い、エンディングも長くアカペラで終る(3:37)。
『ホーソーン』  のブックレットによれば、「ベーシック・トラック:67年10月14、15日、リード・ボーカル:67年11月、バッキング・ボーカル:68年10月」の録音。

配信アルバム 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17)にはこれのバッキング・トラックが収録されている。
また、配信アルバム 『1968 - Wake The World』('18)に68年3月録音の[alternate version demo]、配信アルバム 『1968 - I Can Hear Music』('18)に68年10月録音の[a cappella]、68年11月録音の[remake track]が収録されている。
1-15. Can't Wait Too Long [alternate early version]  2:49 モノラル/ステレオ

頭の50秒ぐらいはピアノ伴奏による初期テイクでモノラル。後半のテイクはこれまでにも発表されていたものと似ているが別ミックス。

◎これまでに発表されたミックスまとめ
1.『スマイリー・スマイル』 の1990年CDのボーナス・トラック (5:34)
 ……別個に録音された4つのパートをつなげたもの(一部モノラル)。
2.『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク3 「Alternate Version」(3:50)
 ……1の3つ目までのパートの新たな編集版。中間でブライアンの語りが入ったり、全編ステレオ化されている。
3.『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2 と 6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3 「A Capella Mix」(0:49)
 ……1968年録音で、既出バージョンの冒頭のパートをアカペラで収録したもの。
4.『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』('17)ディスク1 「Alternate Early Version」(2:49)
 ……頭の50秒ぐらいはピアノ伴奏による初期テイク。後半のテイクは1と2の3つ目のパートに近いが別ミックス。
5.『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17) 「Alternative Mix With Tag」(2:37)
 ……4の後半部分のテイクの更なる別ミックス。エンディングに別のパート(1の4つ目のパートをステレオ化したもの)が付けられている。
6.『1968 - I Can Hear Music』('18) 「Been Way Too Long [Sections]」(7:56)
……1と2の構成を踏襲しつつ、1968年になって録音された素材を追加したもの。
7.3枚組 『サウンズ・オブ・サマー』('22)ディスク3 「2021 Mix」(3:46)
……2に非常に似ているが、1の4つ目のパートまで含まれている。

1-16. I'd Love Just Once To See You [alternate version]  2:22 ステレオ
テイク自体はアルバム収録のもの(このディスクの7曲目)と同じだが、「♪パー、パパーパー」というコーラスが入る前の数小節がカットされており、エンディングも長く聴ける。
1-17. I Was Made To Love Her [vocal insert session]  1:35 モノラル 
下のトラックで聴けるアカペラ・パートのボーカル・レコーディングの断片。
1-18. I Was Made To Love Her [long version]  2:35 モノラル
『レアリティーズ』('83)に収録のアカペラ・パート入りバージョンと全く同じ。アカペラ・パートは最終的に外された。
1-19. Hide Go Seek (B.Wilson)  0:51 ステレオ
未発表曲のバッキング・トラックの断片。
ハニーズにも「Hide Go Seek」というタイトルの曲があるがこれとは違う曲。
1-20. Honey Get Home (B.Wilson)  1:22 ステレオ
未発表曲のバッキング・トラック。
1-21. Wild Honey [session highlights]  5:39 ステレオ
バッキング・トラック。
前半は初期段階のもので、後半(2:48〜)はそれにコーラス等をオーバーダビングした完成形に近いものを演奏が終わるまで収録。
1-22. Aren't You Glad [session highlights]  4:21 ステレオ

バッキング・トラック。
前半はバッキング・トラック・セッションの抜粋
で、後半(1:52〜)はオーバーダビング後の完成形に近いものを収録。

1-23. A Thing Or Two [track and backing vocals]  1:01 ステレオ
バックコーラスが重ねられたバッキング・トラックを部分的に収録。
1-24. Darlin' [session highlights]  4:36 ステレオ 
バッキング・トラック。
前半はバッキング・トラック・セッションの抜粋で、後半(2:22〜)はオーバーダビング後の完成形に近いものを収録。
1-25. Let The Wind Blow [session highlights]  4:14 ステレオ
バッキング・トラック。
前半はバッキング・トラック・セッションの抜粋で、後半(1:26〜)はオーバーダビング後の完成形に近いものを演奏が終わるまで収録。
■ Wild Honey Live : 1967-1970 
  『ワイルド・ハニー』 ライブ(1967年、1970年) 
1-26. Wild Honey [recorded in Detroit, November 17, 1967]  2:53 モノラル
1967年11月17日のデトロイトでのライブから。
配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)にこのライブの全曲が収録されている。
1-27. Country Air [recorded in Detroit, November 17, 1967]  2:20 モノラル 
上と同じ1967年11月17日のデトロイトでのライブから。
1-28. Darlin' [recorded in Pittsburgh, November 22, 1967]  2:25 モノラル
1967年11月22日のピッツバーグでのライブから。
配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)にこのライブの全曲が収録されている。
1-29. How She Boogalooed It [recorded in Detroit, November 17, 1967]  2:43 モノラル
26、27曲目と同じ1967年11月17日のデトロイトでのライブから。
1-30. Aren't You Glad [recorded in 1970, location unknown]  3:12 ステレオ

1970年のライブ(場所不明)から。
音からすると、1970年10月3日の「ビッグ・サー・フォーク・フェスティバル」での演奏だと思われる。

この日のライブからは他に「Wouldn't It Be Nice」「Riot In Cell Block 9」が公式リリースされている。

■ 『ワイルド・ハニー』 セッション(1967年11月) 
1-31. Mama Says [session highlights]  3:08 モノラル

アカペラでいくつかのパターンを録音する様子を収録。ブライアンのホームスタジオで1967年11月に録音された。
この曲は 『スマイル』 セッションで曲の一部として録音されたものを再録音したもので、『スマイル』 セッションでの録音は以下で聴ける。
・『スマイル・コレクターズ・ボックス』('11)ディスク2に収録の「Heroes And Villains: Do A Lot [master take]

・『スマイル・コレクターズ・ボックス』('11)ディスク3に収録の「Vegetables: Sleep A Lot [chorus]」



【Disc 2】

■ Smiley Smile Sessions : June-July 1967 
  『スマイリー・スマイル』 セッション(1967年6月3日〜7月末)
 

2-1. Heroes And Villains [single version backing track]  3:38 ステレオ
『スマイル』 セッションでの録音素材(1966年10月〜1967年6月下旬)。
アルバム 『スマイリー・スマイル』('67)収録バージョンそのままのバッキング・トラックではなく、使われたテイクを並べたもの。
2-2. Vegetables [long version]  2:55 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』('67)収録バージョンと同じテイクのステレオ・ミックスで、野菜をかじる音が聴こえる中間部分が45秒ほど長い。
『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2に収録の「Vegetables [stereo extended mix]」とほぼ同じで(ただし音の定位は多少異なる)、そちらはエンディングが少し長く、パートの継ぎ目がこちらよりなめらかになっている。
2-3. Fall Breaks And Back To Winter [alternate mix]  2:28 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』('67)収録バージョンより音数が少ない。後半でコーラスが加わり、演奏が終わるまで収録されている。
2-4. Wind Chimes [alternate tag section]  0:48 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』('67)収録バージョンのエンディングで聴こえるコーラスの部分のみ。
2-5. Wonderful [backing track]  2:23 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』('67)収録バージョンのバッキング・トラック。
2-6. With Me Tonight [alternate version with session intro]  0:51 ステレオ
アップ・テンポで演奏されている未発表セクション。
『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2に収録の「You're With Me Tonight」で聴けるのも同じテイクのようだが、コーラスが増えている。

『スマイル・コレクターズ・ボックス』('11)ディスク4に収録の「You're With Me Tonight」はこの音源とは異なる未発表セクション。
2-7. Little Pad [backing track]  2:40 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』('67)収録バージョンのバッキング・トラック。完成バージョンで細かい編集がされる前のもの。
2-8. All Day All Night (Whistle In) [alternate version 1]  1:04 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』('67)最後の曲「Whistle In」の別テイク。
2-9. All Day All Night (Whistle In) [alternate version 2]  0:50 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』('67)最後の曲「Whistle In」の別テイク。
未発表曲(録音日不詳) 
2-10. Untitled (Redwood) (B.Wilson)  0:35 ステレオ
未発表曲の断片(インスト)。録音日不明で、テープ・ボックスに「Redwood」と記入されている。

後にスリー・ドッグ・ナイトとなるグループ、レッドウッドのために1967年10月14日にブライアンがプロデュースして録音した3曲のうちの1曲かもしれない。
この時録音された「Time To Get Alone」は1993年発売のスリー・ドッグ・ナイトのアンソロジーに収録されている。
もう1曲の「Darlin'」は現在まで未発表。
■ Lei'd In Hawaii “Live” Album : September 1967 
  未発表“ライブ”アルバム 『レイド・イン・ハワイ』(1967年9月)とその時期の録音 
1967年8月25日と26日の2日間、ハワイのホノルルで行われたビーチ・ボーイズのコンサートは、久しぶりにブライアンが参加したが、ブルースは不参加だった。
ライブ・アルバム化の計画があったため、すべて録音、一部は撮影されたが、録音の技術的な問題や演奏の出来などの理由から、この時の録音は使わずに、スタジオでレコーディングしたものに歓声などを加えて疑似ライブ・アルバムを作ることになった。
スタジオでの録音は1967年9月11日に行われ、9月29日には追加録音が行われたが、結局この録音も発表されることはなかった。
その後、これらの録音のうち数曲は、1990年から編集盤などに収録されて小出しにリリースされていたが、2017年の配信アルバム 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 『1967 - Live Sunshine』 でそのほとんどが聴けるようになった。

これら一連の演奏は、アルバム 『スマイリー・スマイル』('67)のように、楽器が少なくボーカルを中心にしたアレンジになっているのが特徴。

この時の音源についてはライブのページで。
2-11. Fred Vail Intro  0:24 モノラル
フレッド・ヴェイルはビーチ・ボーイズのマネージャーをしていた人物。
ハワイのビーチ・ボーイズのライブをカリフォルニアから紹介するという内容の語り。
2-12. The Letter (Wayne Carson)  1:54 モノラル
1967年9月11日のスタジオ録音。
『レアリティーズ』('83)に収録のものと同じだが、フェイド・アウトではなく演奏を最後まで聴ける。
このディスクの23曲目にステレオ・ミックスが収録されている。

6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク5と配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)には8月25日のリハーサルでの演奏が収録されている(ステレオ)。
2-13. You're So Good To Me  2:31 モノラル
1967年9月11日のスタジオ録音。
2-14. Help Me, Rhonda  2:24 モノラル
1967年9月11日のスタジオ録音。歌詞の中の「I, My, Me」がすべて「You, Your, You」に変えられている。
6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク6に収録の「Help You, Rhonda ["Lei'd In Hawaii" studio version]」と同じだが、そちらはステレオ。
2-15. California Girls  2:30 モノラル
1967年9月11日のスタジオ録音。
このテイクはこれまで以下の3つの編集版がリリースされている。
・2017年 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク2 モノラル
・2013年 『カリフォルニアの夢』 ディスク6 ステレオ
・2017年 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 ステレオ(別ミックス)
『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版では29秒の「♪make you feel alright」の「♪ラ、ハ、ハイ」というコーラスがカットされている。また、『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版と 『カリフォルニアの夢』 版ではエンディングの繰り返しが3回で終るように編集されているが、『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 版は4回で終る。
2-16. Surfer Girl  2:17 モノラル
1967年9月11日のスタジオ録音。
『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク5に収録の「Surfer Girl [live in Hawaii rehearsals 1967]」と同じだが、そちらはステレオで、歌い出しの前のベースの1音が残され、演奏が終わった後にかすかに聴こえる会話がほんの少し長い。
このディスクの34曲目に、ボーカルのみをステレオにミックスしたものが収録されている。

配信アルバム 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17)に、同じ日に録られた別テイクが収録されている。
2-17. Sloop John B  2:50 モノラル
1967年9月11日のスタジオ録音。
2-18. With A Little Help From My Friends (J.Lennon-P.McCartney)  2:21 モノラル
1967年9月23日録音。ビートルズのカバー。
『レアリティーズ』('83)に収録のものと同じテイクだが、少しスピードが上げられている。
もともとブルースのリード・ボーカルはスピードが遅くされていて、『レアリティーズ』 では誰の声かわかりづらかったが、今回のスピードでもノーマル・スピードよりは遅い。
このディスクの24曲目にステレオ・ミックスが収録されている。

配信アルバム 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17)にセッション中の音源とバッキング・トラック(コーラス入り)が収録されている。
2-19. Their Hearts Were Full Of Spring (Bobby Troup)  2:33 モノラル
この演奏は1990年リマスターの 『ワイルド・ハニー』('67)のボーナス・トラックと 『ホーソーン、カリフォルニア』('01)のディスク1に収録されているものと同じだが、そちらのライナーでは8月25日のリハーサルと記載されていた
今回は1967年8月26日のリハーサルでの演奏と記載されているので、今までの情報は誤りだったということらしい。

配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)に別テイクの演奏と一緒に収録されている。
2-20. God Only Knows  2:45 モノラル
1967年9月11日のスタジオ録音。
このテイクはこれまで以下の3つの編集版がリリースされている。
・2017年 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク2 モノラル
・1998年 『エンドレス・ハーモニー』 ステレオ
・2017年 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 ステレオ(別ミックス)
『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版で聴ける以下の音が、他の版では消されている。
『エンドレス・ハーモニー』 版 … イントロのスティック音/1:51〜2:03あたりのパーカッション/演奏後の声「Thank you」をカット
『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 版 … 1:10のスティック音/1:35のコーラス「♪ザアウチュー」をカット

DVD 『エンドレス・ハーモニー』 では、8月25日の本番での演奏が1コーラスだけ聴ける。
2-21. Good Vibrations  4:13 モノラル
1967年9月11日のスタジオ録音。

『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2には8月25、26日のリハーサルでの演奏を編集したものが収録されている(ステレオ)。
2-22. Game Of Love (Clint Ballard Jr.)  2:11 ステレオ
1967年9月録音の未発表のカバー。ウェイン・フォンタナ&ザ・マインドベンダーズが1965年にリリースした曲。
『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 では1967年10月29日〜11月3日録音とされている。
2-23. The Letter [alternate take] (Wayne Carson)  1:56 ステレオ
このディスクの12曲目のステレオ・ミックスだが、エンディングのインストは別テイクが使用されている。
2-24. With A Little Help From My Friends [stereo mix] (J.Lennon-P.McCartney)  2:21 ステレオ
このディスクの18曲目のステレオ・ミックス。

■ Live In Hawaii : August 1967 
  ライブ・イン・ハワイ(1967年8月25日、26日) 

2-25. Hawthorne Boulevard (The Beach Boys)  1:05 ステレオ
ショウの開幕に軽く演奏されたオリジナルのインスト。
ブックレットには日付の記載がないが、この曲は1967年8月26日にしか演奏していない。
2-26. Surfin'  1:40 ステレオ
ブックレットには日付の記載がないが、配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)に収録された2日分の全音源で確認してみると、1967年8月26日の演奏と同じ。
2-27. Gettin' Hungry  3:19 ステレオ

ブックレットには日付の記載がないが、配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)に収録された2日分の全音源で確認してみると、1967年8月25日と26日の演奏をパートごとに細かくつないで編集したものだとわかる(例えば、最初の「♪Get hungry...」のパートは26日、2回目の同じパートは25日の演奏)。

2-28. Hawaii [rehearsal take]  1:11 ステレオ
ブックレットには日付の記載がないが、配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)に収録された音源で確認してみると、1967年8月26日のリハーサルのうちの最初のテイクをベースに、25日か26日録音の別のテイク(未発表)を使って作った編集版だろうと推測される。
2-29. Heroes And Villains [rehearsal]  4:45 ステレオ
ブックレットには日付の記載がないが、配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)に収録された音源で確認してみると、1967年8月26日のリハーサルと同じ。ただし 『1967 - Live Sunshine』 収録のものの方が演奏後の音が長く聴ける。

1990年リマスターの 『ビーチ・ボーイズ '69』 のボーナス・トラックに収録されているのは8月25日の本番での演奏。
■ Thanksgiving Tour 1967 : Live In Washington, D.C. & Boston 
  サンクスギビング・ツアー1967(ワシントンDC & ボストン) 
2-30. California Girls [recorded in Washington, DC, November 19, 1967]  2:32 モノラル
1967年11月19日のワシントンDCでのライブから。
この日は昼にバージニア州リッチモンドで1公演、夜にワシントンDCで2公演が行われているが、この録音はワシントンDCの2回目の公演のもの。
同じ2回目の公演から「Good Vibrations」「God Only Knows」「Wouldn't It Be Nice」が 『ペット・サウンズ』 50周年記念盤('16)に収録されている。
また、配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)にこのライブの全曲が収録された。
2-31. Graduation Day [recorded in Washington, DC, November 19, 1967] (J.Sherman-N.Sherman)  2:56 モノラル
上と同じ1967年11月19日のワシントンDCでのライブから。
2-32. I Get Around [recorded in Boston, November 23, 1967]  2:53 モノラル
1967年11月23日のボストンでのライブから。
配信アルバム 『1967 - Live Sunshine』('17)にこのライブの全曲が収録されている。
その他の1967年のスタジオ録音 
2-33. Surf's Up [1967 version]  5:25 ステレオ
1967年11月の 『ワイルド・ハニー』 セッションから。
既発の下の2つと同じテイクだが、その前の部分が1分30秒追加されている。
・2011年 『スマイル・コレクターズ・ボックス』 『スマイル・デラックス・エディション』 ディスク1に収録の「Surf's Up 1967 [solo version, new Brian demo]」
・2013年の6枚組 『カリフォルニアの夢』 ディスク6に収録の「Surf's Up [1967 version, 2012 mix]」

1966年12月録音のデモ音源が、『スマイル・コレクターズ・ボックス』('11)ディスク3と 『スマイル・デラックス・エディション』('11)ディスク2にステレオで、『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク2にモノラルで収録されている。

2-34. Surfer Girl [1967 a capella mix]  2:17 ステレオ

このディスクの16曲目(『レイド・イン・ハワイ』 セッション)のボーカルのみをステレオで収録したもの。




2017年に出た2枚組のレア・トラック集。
1967年リリースのアルバム 『スマイリー・スマイル』 『ワイルド・ハニー』 関連の音源や同時期のセッション、ライブを収録。

2013年の 『The Big Beat 1963』 以降、50年経過に合わせたビーチ・ボーイズの未発表音源集が毎年リリースされているが、これもそのシリーズの一環だと思われる。
過剰な豪華版という形態でないところが、貧乏人としては助かるところではある。


2013年以降にリリースされた未発表音源を含むコンピレーション
2013年 『カリフォルニアの夢』『The Big Beat 1963』
2014年 『Keep An Eye On Summer - The Beach Boys Sessions 1964』『Live In Sacramento 1964』
2015年 『ビーチ・ボーイズ・パーティ!〜アンカヴァード・アンド・アンプラグド』『Live In Chicago 1965』『Sessions '64!!』
2016年 『ペット・サウンズ 50周年記念エディション』『Graduation Day 1966 : Live At The University Of Michigan』
2017年 『サンシャイン・トゥモロウ』『Sunshine Tomorrow 2 - The Studio Sessions』『Live Sunshine』
2018年 『The Friends Sessions』『The 20/20 Sessions』 『The Beach Boys On Tour :1968』
2019年 『The Beach Boys 1969 :I'm Going Your Way』
2021年 『フィール・フロウズ』
2022年 『セイル・オン・セイラー 1972』





 『1967 - Sunshine Tomorrow 2 - The Studio Sessions』



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■ 『スマイリー・スマイル』 関連別バージョン 
1. Heroes And Villains [a cappella]  3:38 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』 バージョンのボーカルのみ。ただしリード・ボーカルが入っているのは途中までで、後半はバック・コーラスのみになる。
2. Vegetables [track and background vocals]  2:23 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』 バージョンからリード・ボーカルをカットし、バッキング・トラックとバック・コーラスと野菜をかじる音(笑)のみにしたもの。ただしバック・コーラスは抜けているパートもある。
頭にカウント入り。
3. She's Going Bald [track and background vocals  2:15 ステレオ
アルバム 『スマイリー・スマイル』 バージョンからリード・ボーカルをカットし、バッキング・トラックとバック・コーラスのみにしたもの。
4. Little Pad [a cappella]  2:18 ステレオ 
アルバム 『スマイリー・スマイル』 バージョンのボーカルのみ。冒頭の笑いながら歌っているパートは入っていない。
ところどころで小さく楽器の音も聴こえる。
5. With Me Tonight [session highlight]  3:12 モノラル/ステレオ 
前半は「♪On and on she go dumb bay do da...」の部分のコーラスの録音風景(モノラル)。後半は録音されたコーラス・パート(ステレオ)。
6. Wind Chimes [track and background vocals  2:39 ステレオ 

アルバム 『スマイリー・スマイル』 バージョンからリード・ボーカルをカットし、バッキング・トラックとバック・コーラスのみにしたもの。

7. Getting Hungry [track and background vocals  2:32 ステレオ 
アルバム 『スマイリー・スマイル』 バージョンからリード・ボーカルをカットし、バッキング・トラックとバック・コーラスのみにしたもの。イントロ前に鳴らされていたオルガンも聴ける(アルバム 『スマイリー・スマイル』 バージョンではカットされた)。
8. Whistle In [track and background vocals  1:19 ステレオ 
アルバム 『スマイリー・スマイル』 バージョンからリード・ボーカルをカットし、バッキング・トラックとバック・コーラスのみにしたもの。後半はアカペラになり、リード・ボーカルも入る。
頭にカウント入り。
■ 『ワイルド・ハニー』 関連別バージョン 
9. Aren't You Glad [stereo single mix]  2:15 ステレオ

新ステレオ・ミックス。ただし 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1収録のステレオ・ミックスとの違いは1番の歌に入る前の一小節分のキーボードをモノラル同様にカットしただけ(2番の頭の部分のキーボードは消されておらず、一拍目から聴こえるので、モノラル・ミックス通りのステレオ化というわけでもない)。

10. I Was Made To Love Her [track and background vocals  1:21 ステレオ 
アルバム 『ワイルド・ハニー』 バージョンからリード・ボーカルをカットし、バッキング・トラックとバック・コーラスのみにしたもの。
後半から伴奏の音がフェイド・アウトし、バック・コーラスのみのアカペラになる。
11. Country Air [track and background vocals  2:29 モノラル 
アルバム 『ワイルド・ハニー』 バージョンのバッキング・トラックのみ。ただし部分的にバック・コーラスやリード・ボーカルが入る。
頭にカウント入り。
12. Darlin' [track and background vocals  2:13 ステレオ 
アルバム 『ワイルド・ハニー』 バージョンからリード・ボーカルをカットし、バッキング・トラックとバック・コーラスのみにしたもの。
13. I'd Love Just Once To See You [track and background vocals  2:34 ステレオ 
アルバム 『ワイルド・ハニー』 バージョンをバッキング・トラックのみにしたもの。ただしエンディング前の「♪I'd love just once to see you in the nude」のバック・コーラスだけは入る。
エンディングは 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1収録の「alternate version」同様に長く聴けるが、伴奏とマイクのアドリブ・ボーカルだけでバック・コーラスはない。
頭にカウント入り。
14. Here Comes The Night [a cappella]  2:35 ステレオ
アルバム 『ワイルド・ハニー』 バージョンのボーカルのみ。ところどころで小さく楽器の音も聴こえる。
15. Let The Wind Blow [a cappella]  2:26 ステレオ
アルバム 『ワイルド・ハニー』 バージョンのボーカルのみ。ところどころで小さく楽器の音も聴こえる。
16. How She Boogalooed It [track and stereo last verse]  3:22 モノラル/ステレオ
前半はバッキング・トラックの録音風景(モノラル)。後半はアルバム 『ワイルド・ハニー』 バージョンのバッキング・トラック(ステレオ)。ただし間奏後からリード・ボーカルが入る。
この曲の間奏で鳴っているオルガンはモノラル・ミックス作成の際にダビングされたため、その通り.の形ではステレオ化ができず、『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1収録のステレオ・ミックスでは間奏以降がモノラルのままだったが、ここで聴けるのは間奏以降をオルガンがない状態でステレオ化したもの。
■ この時期のセッション音源 
17. Lonely Days [session highlight and track]  3:14 ステレオ 
2001年の 『ホーソーン、カリフォルニア』 ディスク2で初登場し、2017年の 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1に別編集バージョンが収録された未発表曲(『ホーソーン、カリフォルニア』 のブックレットには1967年10月28日録音と記載されている)。
前半はバッキング・トラックの録音風景。後半はある程度完成されたバッキング・トラック。
18. Time To Get Alone [backing track]  3:15 ステレオ
アルバム 『20/20』 収録曲のバッキング・トラック。ただし2001年の 『ホーソーン、カリフォルニア』 ディスク2と2017年の 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1に収録された別バージョンのバッキング・トラックで、アルバム版にはない間奏的な部分がある。
『ホーソーン』 のブックレットによれば、「ベーシック・トラック:67年10月14、15日、リード・ボーカル:67年11月、バッキング・ボーカル:68年10月」の録音。
19. Cool Cool Water [alternate mix] (B.Wilson)  2:09 ステレオ

後半1分はアルバム 『サンフラワー』 収録の「Cool, Cool Water」の冒頭で使用されたパートで、前半1分がその後に出てくるパート。
『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1収録の「alternate early version」と同じ構成だが、どちらもミックスが異なる。
前半1分のパートは使われている音のパーツは同じようだが、編集で作った別個のバージョン(パーツの配置や音色などが微妙に異なっている)。
後半1分のパートはこれまで以下の編集盤に収録されており、テイク自体は同じだがすべてミックスが異なる。
・1993年 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 ディスク3「Cool, Cool Water」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がある。
・2011年 『スマイル・コレクターズ・ボックス』 ディスク4「Cool, Cool Water [version 2]」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がない。2回目から他の盤にない「ウ〜」というコーラスが加わる。
・2017年 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1「Cool, Cool Water [alternate early version]」 … 冒頭のマイクの「♪Cool'n so cool'n cool'n me」がない。
・2017年 『1967 - Sunshine Tomorrow 2 - The Studio Sessions』 「Cool, Cool Water [alternate mix]」 … 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版から楽器の伴奏の音量を下げ、アカペラのようにしたもの。

『スマイル・コレクターズ・ボックス』 ディスク4に収録の「Cool, Cool Water [version 1]」は 『スマイリー・スマイル』  セッションで録音された初期のテイク。

20. Can't Wait Too Long [alternative mix with tag] (B.Wilson)  2:37 ステレオ

『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク1収録の「alternate early version」(2:49)の後半部分のテイクの別ミックス。
ミックス自体はほぼ同じだが(エレキ・ギターのエコーのかかり具合などが少し違う)、こちらにはエンディングに別のパートが付けられている。

◎これまでに発表されたミックスまとめ
1.『スマイリー・スマイル』 の1990年CDのボーナス・トラック (5:34)
 ……別個に録音された4つのパートをつなげたもの(一部モノラル)。
2.『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』('93)ディスク3 「Alternate Version」(3:50)
 ……1の3つ目までのパートの新たな編集版。中間でブライアンの語りが入ったり、全編ステレオ化されている。
3.『ホーソーン、カリフォルニア』('01)ディスク2 と 6枚組 『カリフォルニアの夢』('13)ディスク3 「A Capella Mix」(0:49)
 ……1968年録音で、既出バージョンの冒頭のパートをアカペラで収録したもの。
4.『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』('17)ディスク1 「Alternate Early Version」(2:49)
 ……頭の50秒ぐらいはピアノ伴奏による初期テイク。後半のテイクは1と2の3つ目のパートに近いが別ミックス。
5.『1967 - Sunshine Tomorrow 2』('17) 「Alternative Mix With Tag」(2:37)
 ……4の後半部分のテイクの更なる別ミックス。エンディングに別のパート(1の4つ目のパートをステレオ化したもの)が付けられている。
6.『1968 - I Can Hear Music』('18) 「Been Way Too Long [Sections]」(7:56)
……1と2の構成を踏襲しつつ、1968年になって録音された素材を追加したもの。
7.3枚組 『サウンズ・オブ・サマー』('22)ディスク3 「2021 Mix」(3:46)
……2に非常に似ているが、1の4つ目のパートまで含まれている。

21. Tune L [session]  3:44 ステレオ
未発表のインストゥルメンタル。
1967年11月28日にデニスがスタジオ・ミュージシャンと「チューン#1」というソロ作品を録音したとの記述が 『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 にあるが、これがその時の録音っぽい。
22. Good News [outtake] (Louis Gottlieb)  1:11 ステレオ

キングストン・トリオの1959年のアルバム 『At Large』 に収録されている曲のルーズなカバー。すぐフェイド・アウトする。
『ザ・ビーチ・ボーイズ・ダイアリー』 によれば、『スマイリー・スマイル』 セッション中の1967年6月11日に録音されたもの。

■ 「レイド・イン・ハワイ」関連のスタジオ録音 
23. Surfin [''Lei'd In Hawaii'' / studio backing track]  1:26 ステレオ
『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク2収録の 『レイド・イン・ハワイ』 関連の録音と同様、1967年9月11日にスタジオで録音されたもの。初登場音源。
「studio backing track」とあるが、ところどころで小さくボーカルが聴こえる。
24. Heroes And Villains [''Lei'd In Hawaii'' / studio version]  2:45 ステレオ 
1967年9月11日のスタジオ録音。初登場音源。
25. With A Little Help From My Friends [session highlight and track with background vocals]  3:18 モノラル/ステレオ
1967年9月23日録音。ビートルズのカバー。
前半はバッキング・トラックの録音風景(モノラル)。後半は 『レアリティーズ』 や 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク2に収録されているもののリード・ボーカルをカットし、バッキング・トラックとバック・コーラスのみにしたもの(ステレオ)。
26. Barbara Ann [''Lei'd In Hawaii'' / studio backing track]  1:56 ステレオ
1967年9月11日のスタジオ録音。初登場音源。
「studio backing track」とあるが、ところどころで小さくボーカルが聴こえる。
27. California Girls [''Lei'd In Hawaii'' / studio stereo mix]  2:37 ステレオ 
1967年9月11日のスタジオ録音。
このテイクはこれまで以下の3つの編集版がリリースされている。
・2017年 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク2 モノラル
・2013年 『カリフォルニアの夢』 ディスク6 ステレオ
・2017年 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 ステレオ(別ミックス)
『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版では29秒の「♪make you feel alright」の「♪ラ、ハ、ハイ」というコーラスがカットされている。また、『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版と 『カリフォルニアの夢』 版ではエンディングの繰り返しが3回で終るように編集されているが、『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 版は4回で終る。
28. God Only Knows [''Lei'd In Hawaii'' / studio stereo mix]  2:45 ステレオ

1967年9月11日のスタジオ録音。
このテイクはこれまで以下の3つの編集版がリリースされている。
・2017年 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク2 モノラル
・1998年 『エンドレス・ハーモニー』 ステレオ
・2017年 『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 ステレオ(別ミックス)
『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 版で聴ける以下の音が、他の版では消されている。
『エンドレス・ハーモニー』 版 … イントロのスティック音/1:51〜2:03あたりのパーカッション/演奏後の声「Thank you」をカット
『1967 - Sunshine Tomorrow 2』 版 … 1:10のスティック音/1:35のコーラス「♪ザアウチュー」をカット

DVD 『エンドレス・ハーモニー』 では、8月25日の本番での演奏が1コーラスだけ聴ける。

29. Surfer Girl [''Lei'd In Hawaii'' / studio stereo mix - alternate take]  2:45 ステレオ

1967年9月11日のスタジオ録音。初登場音源。
1993年の 『グッド・ヴァイブレーションズ・ボックス』 ディスク5にステレオで、2017年の 『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 ディスク2にモノラルで収録されていたものとは別テイク。




『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 に続いて2017年末にダウンロード販売のみで出た続編。
『1967 - サンシャイン・トゥモロウ』 同様、アルバム 『スマイリー・スマイル』 『ワイルド・ハニー』 関連の音源や同時期のセッションを収録。

出してくれるのはいいんだが、なんだか同じ曲の大して違わない別バージョンが増えていくなあ…という気がしないでもない。

2014年の 『Keep An Eye On Summer - The Beach Boys Sessions 1964』 の時は公式ホームページに詳細な内容解説が掲載されたのだが(現在は削除)、ダウンロードのみの販売の場合はその辺のサービスもお願いしたいところ。

ライブについてはこれとは別に 『1967 - Live Sunshine』 としてリリースされ、1967年8月のハワイ公演関連の音源のほとんどがようやく公式に世に出た。


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